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【適量】への解決策は冷奴にある。

ハロー、料理が得意でない皆様。

レシピと呼ばれるモノに必ず立ちはだかる壁があります。

【適量】

「わかる。」という方
「適量は適量でしょ。」と気にも留めない方

あなたはどちらでしょうか?

今日は【適量】に対して疑問を持つ方の目線から深堀りしていきたく思います。

そもそも、なぜ分量を書かないのか。

きちんとグラムや匙で表記してよ!
サボるな!

そう思うキモチもよく理解できます。

たしかにレシピ考案した側が、いや計るの忘れたし適量で。
という方もおられるでしょう。

しかし、ながら【適量】には【適量】たる理由がございます。

「お好みで」という意図

濃い味が好きな人は濃い目に
薄味が良い方は薄目に

そんな理由からも適量は使われます。

それは料理の出来る人、もしくは何度も作っているからこそ
濃い目だ薄目の感覚が身についているので
あまり料理の得意ではない方からすると

「一般的な味が出せる量を書いてくれ。」と、
少し不親切かもしれません。

個体差という問題。

分量を表記しない理由の一つに関わるのが、この【個体差】というもの。

鶏もも肉ひとつにしても大きさや厚みは千差万別。
グラムで合わせても、表面積が違ったりカットの数なんかでも味の入りが違ってきたりします。

個体差は食材だけにあらず、鍋の大きさなども大きな要因です。
例えば大根を煮るときに【ひたひたの水】といった表記も目にするかと思います。
これも水分量を決めてしまうと、鍋の大きさによっては食材に水が被らなかったり、逆に多すぎるといった事態になります。

さらにはその【ひたひたの水】に対する醤油や砂糖の量なんてものは、正直なところ決めようがないです。

今日から出来る解決策。

プロの料理人はもちろん、料理上手なあの人だって
最初からなんでも出来たわけではありません。
何十回、何百回と作りながら身についていたものです。

だからといって、皆が何十回も何百回も同じ料理を作るのは大変。
だからこそレシピでおおまかな分量を表記するのですが、作り慣れていないかたへの解決策をいくつかご紹介します。

味見をする。

「馬鹿にしてるのか?」と怒られるかもしれませんが、意外とここを怠っている人が多いです。

同じ料理を何度も作っているお店の方ともなれば、料理の色、水分量などで味の判断がつく場合もあります。しかしながら、そこに至るまでには相当数の味見を繰り返しています。

味見をする、薄い、調味料を足す。煮詰める。
味見をする、濃い、水を足す。

シンプルですが、この作業を繰り返すことが料理上手への近道です。

しかしながら、味見の回数も多すぎると逆に迷宮に迷い込むこともあると思うので、可能な限り少ない回数で好みの味に近づける事をおすすめします。

基本は薄味を心がける。

これには単純な理由があります。

なぜなら「味は後で足せるから。」これに尽きます。

お店で、お客様からお金を頂戴するからには
しっかりと完成されたお料理を出すのが当たり前ですが、お家の家庭料理ともなれば話は別です。
美味しいものが世の中にあふれすぎて、家庭ですら「味がうすい・こい」などと不満を漏らす方もおられるようですが…

「何かかけて食べて。」

この一言で一蹴です。

大げさではなく、ご家庭の料理はそういうものだという気軽なキモチで料理をする方が良いと思います。

なにより薄味だと、健康面での メリットも得られますしね。

【冷奴】を想像する。

これぞ今回の本丸。
味付けにおける適量の解決策ともいえます。

先ほど「味見をする。」と述べましたが、例えばハンバーグや餃子・からあげなどの【下味】に関しては通用しません。
生肉を味見するわけにはいかず、どうしてもレシピの分量に頼り切りです。

そんな時に実践していただきたいのが
【冷奴】を想像する。
ということ。

適量に近しい言葉で【目分量】といったものがありますが、あれは料理上手の専売特許のようになっていますよね。
でも違います。なぜならみんな目分量を使えるから。

ここで冷奴に話を戻します。
察しがついているとは思いますが、冷奴に醤油をかけるときに分量を計っていますか?
おそらく大半のかたは「ノー」と答えると思います。
ではお好み焼きのソースは?かき氷のシロップは?

そうなんです。
みなさん【適量・目分量】でかけているんです。

なぜ適量でかけれるの?と、問われてもおそらく言語化は難しいかと思います。
「なんとなく、これくらいの量」
そう、それこそが料理の真髄。

からあげを作るとき、ハンバーグを作るとき
目の前の食材に対して
「自分はこの鶏肉・ミンチを食べるのに、どのくらいの塩があればよいか?」
これを冷奴やかき氷に置き換えてイメージすると、ほんの少し気が楽になると思います。

ハッキリとした量がわかるわけではありません。
ですが、少し身近な目分量・適量と重ねることで
今までよりも毛嫌いせずに料理に向き合えるのではないでしょうか。



とはいえ濃いモノはやめられへんわ。

ええ、関西人です。



バイバイ、またね。

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