とろっこ

書評とは言えない読書感想文を書いていきます。「考える」が好き

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「フランケンシュタイン」から見る「死」の意味するところ

「フランケンシュタイン」における「死」の意味するところを考察する。それは転じて科学的な生命の誕生との関係は如何なるものかまで吟味することが可能である。怪物のヴィクターの弟の殺害やヴィクターの母の死など本作品には怪物の創造という「生」の対局にある「死」が二項対立的に散りばめられている。生殖を用いない科学的な生命の創造、その対局にある「死」が意味することは単に登場人物の死、ストーリー展開上に必要な死という解釈ではない。それがどのようなメタファーが込められているかという考察をするこ

    • 意味

      このエッセイは友人の触発を受け、書き始めている。いわばビーフのようなものだ。物書きになりたい私の小さな欲望を前向きに背中を押し出してくれた友人に感謝する。 日常から自分達は「意味」というラベリングの中で生きている。ふとXを開くと人生の生きる意味やら仕事やら日常についてポエティックにみんなが必死にポスティングしている。現職に意味はあるのか、彼氏彼女と過ごす時間に意味はあるのか。全てに対しラベリングをしないと気が済まないのが現代社会の病理なのではないかと私は感じている。柄谷行人

    「フランケンシュタイン」から見る「死」の意味するところ