能天気ながん患者④

手術は無事成功。
胸の突端も頑張って残してくれたらしい。

何しろ場所が突端のすぐ近くだったので。

大きさは子供の握りこぶしくらい。リンパにも転移していたらしい。

手術当日来てくれていた母と長兄が言うには「レバーみたい」だったらしい。
私は実物を見ることをできなかった。
先生に頼んだらすでに干物になっているらしい。

胸の増築断念くらい残念過ぎた。
見たかったなぁ。

写メとっててくれたら良かったのにと言うと、気持ちいいもんじゃなかったから撮ってないよとはっきり言われた。

腫瘍を取った分、数百グラムでも体重減ったかなと思ったが、それもなかったのが残念だった。
私のぜい肉はよっぽどしっかりしているらしい。

その後、リンパあたりに水が溜まって熱と痛みで数か月大変になったり、
放射線治療で片胸が真四角に日焼けしたみたいになっていたが、今は短時間のアルバイトだが元気に働けるようになった。

可愛い下着もようやく着けられるようになって、今はホルモン治療しながら経過観察している。

まぁ、元カレたちにはちょっとだけ恨み言吐いた。

あんだけ散々揉んだのに気づかなかったの?

つくづく能天気だと我ながら思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?