ラタトゥイユの思い出

今回も皆様から頂戴した単語からnoteを書かせて頂こうと思います。
今回の単語は【ラタトゥイユ】です。

ラタトゥイユという文字を見てまず思ったのが読み方がわからないということです。
僕はこれを話す時は「ラタトゥーユ」と発音しています。でも表記を見ると「ラタトゥイユ」です。
この「イ」はきちんと発音する「イ」なのでしょうか。そうすると僕が今まで発音してきた「ラタトゥーユ」とは違うものになってしまいます。
でもこれで「イ」が発音するものだとしてきちんと「ラタトゥイユ」と言ったら変な感じになる気がします。

例えば「雰囲気」という言葉。
読み方は「ふんいき」なのです。でもほとんどの人がもう「ふいんき」と読んでいるのでそちらの方が正解として使われてる空気があるので、「ふんいき」ときちんと発音した時に変な空気になります。
僕は高校生くらいの時に本当は「ふんいき」と読むというのをどこかで知って、それからは「ふんいき」と言っていましたが毎回「僕はモノを知っていて皆がふいんきと言っているところきちんとふんいきと話すんだよ」っていう空気を発してしまっているんじゃないかと不安になります。

この前も1月1日のことを皆が元旦と言っていたのですが、元旦は1月1日の朝太陽が登ったときの午前中だけの呼び方で、1月1日の夜は元旦とは呼ばないというのが正しいのですが、夜の予定のことを「元旦元旦」と友人が言っていて、その度に僕が「元日ね」と言っていたのですが厄介ジジイになっている感じがしてやめました。

このようにたまたま得た知識がそんなに知られてるものではなくて、でも実際もうどっちでも良いじゃんと考える自分もいるんですが、知ってしまった手前わざと間違えるのも違うという葛藤に悩まされています。

結局「ラタトゥイユ」の「イ」は発音するのでしょうか?

もう一つ、「ラタトゥイユ」と聞いて思い出すのが「レミーのおいしいレストラン」という映画です。
この映画は料理の得意なレミーというネズミが人間を操作してレストランで料理をしていくという話です。その中でラタトゥイユがたくさんでてきます。

この映画は僕が高校生の時に学校終わりにたまたま見に行ったものでした。
その時の僕は坊主頭。他の3人の坊主頭と一緒に計4坊主で新宿の映画館に観に行きました。
その中にいたアメフトをやっていてガタイのめちゃくちゃ良いキムくんがこの映画にどハマりしてその日からレミーの話しかしなくなったのを覚えています。

人ってこんなにすぐ何かにハマれるんだと思ったほどめちゃくちゃハマっていました。

映画を観た後に歌舞伎町を皆で歩いていたのですが、道をネズミがサササッと通り過ぎた時にキムくんが「レミーだ!!!」と言って走り始めたときは怖かったです。

アメフトをやっているのもあり、足も速いしガタイもいい。人混みをかき分けながら歌舞伎町のネズミを追いかける大男。それを「止まれキム!!それはただのネズミだ!!」と言いながら追いかける坊主頭の3人。

中々怖い絵面だったと思います。

今も歌舞伎町に行くとあの時走り出していったキムくんの後ろ姿を思い出します。
次の日から学校に行くと教室のどこからか「レミーのおいしいレストラン観た?観てない?絶対に観て」「レミーのおいしいレストラン観た?今週中に観といて」

とキムくんがクラス中の人たち一人一人にレミーの宣伝活動をしていました。
その日から卒業するまでキムくんはずっとレミーレミー言いながら学校生活を過ごしていました。

そんなキムくんも数年前結婚して子供が産まれたらしいという話を聞きました。
きっと子供にもレミーのおいしいレストランを観せているのでしょう。

長くなりました。
単語を送っていただいた方ありがとうございました。
また皆様の単語から書かせていただきたいと思います。

よろしければ、是非お願いします!