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GAZA SURF CLUB|教育が変われば、戦争は起こらない

すばらしいドキュメンタリー映画でした。

壁に囲まれ封鎖され、サーフボードすら手に入りにくいガザ地区のサーファーたちが、ガザの波を楽しみながらも国外に憧れる。イスラム社会で行動を限定される女性サーファーも、"夢は海外旅行"と語り気丈に振る舞う。

そんな中、ガザのサーファーが奇跡的に渡米のビザを取得し、憧れのハワイに旅する。様々な文化に触れ、ガザのサーフィン普及を心に誓うが...

この映画は2016年の作品で、撮影されたのは2014年ころのパレスチナ・ガザ地区。2023年、イスラエルからの攻撃を受ける前ストーリーだが、すでに街は大きく破壊され、建物や車は破壊されたまま放置されている。
現在(2024年)は、さらに破壊され、見る姿もなくなっている。

ガザ地区が攻撃を受けているのは、ガザ地区を実効支配する「イスラム組織ハマス」がイスラエルを攻撃したことがキッカケだが、あまりにもイスラエルの報復攻撃が激しく、民間の犠牲者が大量に発生し「ジェノサイド(集団殺戮)」であると世界中から批判されている。


歴史を遡ると、イスラエルは第二次世界大戦でドイツからの迫害を受けたユダヤ人が、1948年に建国した"ユダヤ人国家"である。

ドイツからホロコースト(大虐殺)を受けたユダヤ人が、なぜ同じことを他国(ハマス・ガザ地区)にするのか。

ドイツのホロコーストを教訓に、1948年に制定された「ジェノサイド条約」は、人種・宗教を理由に殺害・迫害することを国際法として"犯罪"とするものであり、イスラエル建国と同年に制定された。ホロコーストをキッカケに生まれたジェノサイド条約だが、当事者であるイスラエル(ユダヤ人)は、パレスチナ人(ガザ地区・ハマス)に対する集団殺害犯罪として、ジェノサイド条約違反で国際司法裁判所に提訴されている。

そんな中、本作品を上映した映画祭の登壇者であり、ガザ地区に長く暮らし、今なおガザ地区に家族を持つ方が話されたこと。

日本では、核爆弾の被害から "No more Hiroshima" として、「同じことを繰り返さない」ように教育されてきた。
イラスラエルでは、ホロコーストの経験から「同じことがないように、強くなろう」と教育されてきた。教育が変われば、戦争は起こらない。

教育の大切さは、知識を与えることだけではなかった。


そんな中、日本の防衛省は99億円分のイスラエル製攻撃用ドローン購入を計画している。

GAZA SURF CLUB

GAZA SIRF CLUB
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