トレンドの中身を分析して可視化するホントレ？β版を作ってみた話

tori

2021年6月8日 11:35

それ本当のトレンド？

ツイッターには，トレンドという機能があり，今のツイッター上で流行っているものを見ることができます．

しかしながら，色々ツイッター上のデータを分析していると，Twitterのトレンドは物によっては一部のアカウントの盛り上がりによって作られていることが分かります．

そこで，トレンドに掲載されたワードがどういうアカウントによって投稿されているのかを可視化するサイト，ホントレ？β版を作ってみました．

トレンド分析

このサイトでは，数時間ごとに日本全体のトレンドを収集して，その詳細を分析しています．サイトに行くと直近に分析したトレンド一覧を見ることができます．

トレンドワードを選択すると，さらにその詳細が見られます．例えば，2021年の全米オープンで笹生優花選手が優勝した直後2021年6月7日のトレンドには「笹生優花」が入っていましたが，そのトレンドをみるとこんな感じ．

タイムラインではいつこのトレンドが盛り上がったのが分かります．最大のピークは6月7日8時くらいですね．ツイート数分布では，何回ツイートしたアカウントがいくつくらいあるかを示しています．1回ツイートしたアカウントが6000弱と一番多いですが，8回ツイートしたアカウントが特異的に多いことが分かります．おそらく関係するニュース記事を片っ端からRTしたアカウントが多いことがうかがい知れます．

特徴を見ると，偏りは1.49と中程度です．これが1.0以下だと偏りはかなり小さいといえるレベル．平均ツイート数は1.55なので皆で大量RTしたりはしていないようです．

リツイート率は54%くらい．一般にオリジナルツイートよりRTの方が多いので普通ですね．割とオリジナルでツイートしたようです．党派性は45%なので，政治的なアカウント（過去に政治的なツイートを多数行っているアカウント）がたくさんツイートしたとまでは言えなそうです．50%ツイートラインは，50%のツイートが何パーセントのアカウントで行われたかを示す指標で，これが小さいと「極一部のアカウントが頑張って作り上げたトレンド」となりますが，さすがに今回はそんなことは無いみたいですね．

アカウントの特徴は，極端に新しく作ったアカウントが多いとか，ヘビーユーザが多いとかを見るための指標です．ここではわかりやすく偏差値表示しています．50が平均．60を超えると多いな，という感じですね．今回はヘビーユーザ（1日100回以上ツイートするようなアカウント）が多かったみたいです．

ワードクラウドは共起したワードです．やはり「優勝」が多いですね．

また，反応したアカウントが多いコミュニティを示しています．予想通りゴルフ関係のコミュニティが大きく反応しています．それ以外のコミュニティはなぜか政治的なコミュニティ．一般的に政治的コミュニティは中年男性が多いと言われていますので，それがゴルフファンと層が被っているのかもしれません．ちなみに，政治性が強いコミュニティは枠に色がついています．

最後に，リツイートが多かったツイートも合わせて掲載しています．

トレンド検索

また，トレンド分析で分析されなかったトレンドや，自分の周りで流行っているトレンドを分析するトレンド検索機能も付けてみました．

まず，ツイッターにログインしてください．すると，ログイン情報，検索窓，今のトレンドが表示されます．
とりあえず，今のトレンドから気になるトレンドワードをクリックすると検索窓に表示されますので，検索ボタンを押してください．直近のツイートを取得して，分析を行います．ちなみに，検索窓に直接好きなキーワードを入れることも可能です．
最大18000件のツイートを取得できますので，より多くのツイートを分析する場合は最大収集ツイートを180x100ツイートに設定して検索してください．
なお，検索可能数は15分間で180回が限度です．