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シュトーレンと妊婦 [30/30]

30日間文章を書き続けることを目標に始めた本日記も今回で30日目である。

原動力になっていたのは「達成したら5万円あげよう」という夫の一言だったが、よくよく考えると夫の金は私の金とほぼ同義なのでもらったところでめっちゃ嬉しいかと言われたら、、、どうかな。

ま、嬉しいか。

財政学的効用以外では、日々のことを書き出してみると案外気晴らしになるし、妊婦である時期の記録が取れるというのも始める前は知らなかった良い点だった。


さて、今日は11月28日だ。

クリスマスまで1ヶ月を切りましたね。

この時期になると美味しいパン屋さんは示し合わせたかのように、こぞってシュトーレンを販売し始める。

シュトーレンとはあれだ。ドライフルーツが入った硬めのパンだ。表面に粉砂糖が目一杯かけられた真っ白な塊だ。

ドライフルーツがみっちり入っており、これがまた美味い。期間限定で販売されているということも美味さを助長している。

難点なのはとても高価だということだ。長さ20センチくらいの塊で相場1600円〜2000円といったところか。

本場ドイツではクリスマスの4週間前(ちょうど今頃)から当日にかけて薄くスライスしたものをちょっとずつ食べる風習があるらしい。

毎年私もそうしようと思うのだが結局2、3日で食い尽くしてしまうので、とてもコスパの悪いパン(お菓子)になってしまう。


案の定、今年もまったく同じ道を辿った。


シュトーレンを皮切りに街はクリスマスムードになった。
(私から見ると、ね。)

出産予定日が1月9日ということもあり、クリスマス、年末年始をどこで過ごすかという話を家族とした。

毎年この時期は実家に帰っているが、里帰り出産をする予定はないので、今年は夫と2人で過ごすことになっている。

少し寂しい気もするが、ゆっくりできる年末年始もこれで最後かもしれない。じっくり味わおうと思う。

無難にケンタッキーのクリスマスセットでも頼むか。それか、街のレストランでチキンでも予約しておくか。あまり寒い外には出たくないのでやっぱり宅配がいいな。ケーキも必須だな。

などなど。考えるだけで今から楽しみだ。

出産まで、もとい、出産した後も、どう楽しんでいこうかな。

fin.


編集者のコメント 


シュトーレン(独: Stollen)とは元々、坑道内を灯すランプを意味するそうです。

胎内がどれくらい暗いか分からないけど、産まれる前も産まれた後も、我が家の一隅を照らす人になるはずだ、既にそうなっている、そんな気持ちで書いた、と言っていました(ほんとかな?)

読んでくれておおきに!

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