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妊娠34周目に何しよう? [29/30]

子供が産まれたら時間なくなるから、今のうちに1人の時間楽しんどきや〜。

先輩ママ達は口を揃えてそう言う。

じゃあ私も目一杯遊ぶぞ〜っと思うのだけれど、実際のところ身体は重いし、50歩も歩けば尿意に襲われるしで、楽しむのも簡単ではない。

ちょっと街に出てイベントに参加したいなと思っても、電車で片道2時間かかるとなると、これほんまに行けるんだろうかと思わなければならない。


結局どこも行けないじゃあないか。どうしたらいいんだい?


行ったとして近場のカフェくらいのもので、そんなんじゃ1人を楽しんでるというほどのことでもない気がする。

どうやったら妊婦生活のラストを充実させられるのだろうか。

最近はそんな悩みを抱えている。

言うてる間に陣痛が来てあれよあれよという間に産むことになって、悩んでたことも忘れそうであるが、、。

とりあえず、家でまったり普段は読まない本なんか読んだりして優雅に暮らしている。(もっと育児関連でやることある気もするけど)

最近は日本の新興宗教に関する新書と、川上未映子の出産エッセイを読んでいる。

前者は誰が買ってなんで家にあるかもわからない本だ(私じゃない時点で夫のものだろうけど)

創価学会、天理教、世界救世教など一度は耳にしたことのある有名どころの宗教団体について書かれたもので、なかなか知る機会もなかったので面白い。

周りに信者がいたとして、なかなか聞きにくいしね。

後者は、読書をほとんどしない私でも唯一ちょっと好きな作家、川上未映子さんの、しかも出産時のエッセイということで、今読む以外ないやん、という気持ちで購入した本である。

川上未映子さんといえば乳と卵で芥川賞とった時に初めて読んだのだけど大阪出身の私にはかなり馴染みのある関西弁で書かれた文体がめちゃくちゃ面白かったのを覚えている。

今読んでいるエッセイもやっぱり、面白い。地元のおもろい友達の話し方と似ているというか、それを文章にした感じというか、しっかりしたオチがあって完全に笑わされる。

かなり声を出して笑った。

あまり小説読まないので母数は少ないが、笑いの面白さを文章で出せる小説家ってかなり少ないのではないか?

さくらももこさんの文章もめちゃくちゃ笑った覚えがあるけど小説家ではないし。

文章を書く仕事でも、小説家、エッセイスト、漫画家などいろいろジャンルあるよな〜などとふと思ったりした。


さあ、明日は何を、しようか。

前に買った小さい小さい服でも洗ってから、映画でもみるか。

1ヶ月後くらいのは出産という恐ろしいイベントが待っているというのに、なんとも呑気に暮らせるものである。

 

編集者のコメント

おっ、明日で30日連続やん。

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