かかるものはかかる

音楽とお金のことについて考えてたら週末になってた。一週間て早いな。

勤め先がCDの流通会社で、要はレーベルさんとCDショップを繋ぐ役目のところなんだけど、個人アーティストからは「売上の半分持ってく奴ら」として目の敵にされがち…というとすごく拗ねた言い方だけど、まあ持ちつ持たれつもアーティスト側の方が身を切りすぎてない?と思われてしまうのも事実です。

元々、商業音楽って作るのも売るのもぜーんぶ会社組織でやってきたことです。今はそんな排他的ではなくて、趣味でやってるバンドでもお金さえ使えば全国のCDショップで作品を売ることができます。お金さえ使えば。

ただ、それで収益をちゃんと上げようとすると途端に難しくなります。

発売元(レーベル)が決めた小売価格をビタ一文でも変えてはならないという法律とか、私も今の職場に入って知ったことばかりなのだけれど、音楽流通って他の商売とはちょっとだいぶ勝手が違うみたいで。そういった仕組みをわかったうえで上手に利用しないとなかなか売上で黒字を作るのは難しい。この仕組みのこととか考えるの本当に面白いというか、単純に「へー!」って思ったことも多いので、そのうちnoteにまとめたいです。

私は会社勤めでしか食べてこなかったから、個人事業主のアーティストさんの大変さは理解しきれない。けど、いちファンとしては、どの人もちゃんと生活できるくらい収益があがるように協力したいと思ってる。

ただ、業界の仕組みを理解している身として「流通も販売も、携わる人たちがいてくれる以上、決して只にはならないよ」ということは伝えていきたい。そこを値切ってしまうと、例えば「原料費がこれだけなんだから、もっと安くできるよね?」という、よくある理不尽な値段交渉も同じ理屈でまかり通ってしまうからだ。

人の働きを不必要に不躾に値切らないこと。これはすごく難しいけど「掛かるお金は掛かるものだ」という認識が一般常識として広まれば、結果的に個人事業主の人たちにもプラスになると思う。

東郷清丸さんが作品やライブチケットの値段設定を独自の決め方してるのも、そういうことだよなぁとすごく共感した。
https://note.mu/kiyomarutogo/n/n0c2e65d5740c

えーと、長くなっちゃったんだけど実はここまでが前置きで。

友達にエクストリームかつワンダフルな商売をしてるお洋服屋さんがいて、彼女の話を書こうと思ったらこんな長文になってしまった。

一旦区切りますね。

※続きを書きました。
こちら

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