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study

DOKKOISE HOUSEの1stアルバム「FLOATING HOUSE」発売を記念して、ライナーノーツを書きました!至近距離からの制作観察記録です。発売まで毎日1曲ずつ更新していきます。
本日はこちら!

『study』

もうこの曲はひとくちに言って、cero味がすごい。

ライブではParc./Sax.タケウチさんの身の回りがサンプラーと太鼓で要塞になってるし。要塞の真ん中でサックス吹いてるし。あとびっくりしたのがドラムセットのタムを外した部分にもサンプラーを立てるという荒業。打ち込みを使うバンドは昨今珍しくないけど、とはいえ生ドラムの中に厳つい機材が当然のように混ざってるの見たら思わず笑ってしまった。色んな曲で出てくるサンプリング音源もキクチさんがドラム叩きながら操ってます。どっからどの音が出てるのか、もはやよく分かんないことになってる。

そしてイントロのフルートが美しい。一音の間にダイナミクス(音の強弱)をつけられるのが管楽器のなによりの強みです。表情豊か~。

そういえばみよこがメインボーカルになる曲ってはじめてだねぇ。アウトロの「らん…らん…らん…らん…」で、てくてく歩いてる情景が思い浮かんでくるよ。ギターもヒデ節が炸裂しててとってもいい感じ。(弦楽器はからっきしなので全然分からないんだけど、たぶんすごく高度なことを何の気無しにやってるんだろうなあと思ってる)

2019年末のライブのときはフル編成9人で演奏した。楽しかったなあ人多くて。タケウチさんがサックスとボンゴを同時にはできない都合上、私が代理で叩いたりしてね。「7人もいるのに、なんで人手が足りなくなるの…?」とメンバーが呆然とつぶやいてたけれど、そりゃあなた達が重ねに重ねて曲つくるからでしょうが。

それだけ複雑なのに無駄なパートが一切ないのが本当にすごい。緻密さのかたまりだわ。