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Xデザイン学校大阪校マスターコース#01:課題の抽出

はじめに

今年で4年目に突入したXデザイン学校大阪校での学びを外化していこうとおもいます。元々エンジニアの私がUXデザインの学ぼうとおもった経緯などはおいおい書いて行きたいなとおもっています。

今年のお題

Xデザイン学校マスターコースでは企業様からいただいた課題を元に一年間サービスデザインを考えていきます。今年お題を提供してくださったのは某大手食品メーカーさん。お題は「2025年に日本国内で売上100億、利益率20%を達成できるサービス」。事前にHPで調べたIR情報では今の利益率が約6.0%(しかも過去最高益)なので、いまの食品メーカーのビジネスモデルのままでは達成できないハードルの高い問題がきたなーとおもいました。

インプット

講師の佐藤さんから最初に今起こっている世の中の変化についてインプットがありました。お話を聞いていて、世の中がすごい変化をしているからこそ、その変化を自分の言葉・立場に置き換え自分ごと化して考えることの大切さを改めて感じました。「世の中の変化が早い→やばいついていかなきゃ→とりあえず真似してみよう」はまず失敗するパターン。世の中の変化を学びながら「自分達はどうなりたいのか?→自分たちの強み・弱みは何か?→何をするのか」を愚直に回して一歩一歩進んでいく姿勢が基本なんだろうなとおもいます。最近自分が気をつけているのは
 1.新しい言葉を学び、既存の言葉の意味をアップデートしていく
 2.世の中の変化で変わるもの、変わらないものを考える
 3.その変化を他の分野に当てはめてみたらどうなるかを考える
の3点です。これを考えるだけで、自分ごと化しやすくなった気がしています。

ビジネスインタビュー

続いてお題を出していただいた食品メーカーさんからのインプットとビジネスインタビュー。今回は事前に同業他社も含めて中期計画やIR情報などを目を通して望みました。その中で気になったのは、計画の内容よりもその会社の人がどんな想い、考えを持って仕事をしているかが気になりました。「会社の名前ってどんな想いを持ってつけられたんだろう?」「従業員の人はなぜその商品が好きなんだろう?」と言った一見するとビジネスには関係がない質問の中にその企業を強みが隠れているのとおもいまました。一方で講師の佐藤さんが質問されていたのは「直販をしているのか?」という点。顧客接点の現状把握はサービスを考える上で欠かせないので、こういった視点はまだまだ自分たちに足りていないと気づきました。

課題抽出のワークショップ

最後にビジネスインタビューを元にチームのメンバーと課題抽出のワークショップを行いました。最初の課題設定なので私達のチームでは「最初の問いを決める」ことを目標にワークを進めました。まずはビジネスインタビューで気になった点をそのま書き出しました。ここでは自分達の意見は入れずに、まずは事実を書き出すこことに注力しました。書き出したあとグルーピングをし、課題抽出に取りかかりました。ビジネスインタビューでは孤食(個食)が課題として挙げられていましたが、講師の佐藤さんから「デジタル化が進む中で孤食って本当に悪い問題なのだろうか?」という疑問提起がありました。例えば一人で食べていてもインターネットで誰かとつながっているから孤独ではないのかもしれない。また今まで家族でカレーを食べるときは大人も子供も同じ鍋の同じ味付けのカレーを食べるのが一家団欒の姿だったけど、レトルトカレーの進化によって、一人ひとりが自分の好きな味を楽しめるようになるのかもしれない。それではあれば「楽しい個食」を実現するサービスという視点はどうだろうという議論が盛り上がりました。

逆にビジネス視点から気になったのはどうしたら利益率は6%を20%にできるのかということ。今の食品を作るビジネスを改善しただけではおそらく到達できない数値をどうすれば実現できるのかについても考えてみました。そこから出てきた切り口は2つ。一つは食品ロスを減らすビジネスに転換するのというもの。食品ロスをお金にできる仕組みができれば、食品業界全体の課題を解決できるかもしれない。もう一つは食品の価値の変動を利用できないかという切り口。一般的に食品には賞味期限があるので徐々に価値が下がってしまう(食品業界では1/3ルールという問題があるらしい)が、一方でワインや熟成肉のように期間をおいたほうが価値が上がる食品もある。また普段の自分の生活を考えてみたとき、一日の中でもお腹が空いているときは価値が高いが、お腹が空いていないときは価値が低い。電機メーカーに勤める自分からすると、その価値の変動が新鮮で面白かったのでもっと掘り下げみたいなとおもいました。

次回に向けて

講師の佐藤さんからは某食品メーカーさんは「何業」なのか?という宿題が出されたのでその答えが出せるように、まずは課題抽出(Whyの深掘り)を進めたいとおもいます。

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