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パレットクラブ絵本コースはじめました 第14回 詩人 石津ちひろさん

今回の講師は 詩人であり、絵本作家、翻訳家の石津ちひろさんです。何気なく読んでいた『リサとガスパール』シリーズの翻訳も石津さんだったんですね…!リサのいたずらっ子な喋り方が可愛くて可愛くて。


今回の課題は詩or俳句に絵を添える
講評の前に石津さんから、声に出して何度も読む。『推敲を重ねる』を心得て。とのことでした。

詩に絵を添えて

torisunが実際に提出したのはこちら。

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作るにあたって
・自分の興味があるものにしようと『食べ物』に絞る
・2歳の息子が某ドーナツCMを見て「どーなちゅ食べたい・・・」と言ったのでドーナツテーマで俳句か詩を書くことに。
・俳句の5/7/5でパシッと決まる句が書けない、いつものありきたりな感じになってしまうので詩で考えることに。
・姉弟でおやつの取り合いになる。きちんと分けれると仲良く食べれてみんな嬉しいので、これを詩で書こうと決める。
・子ども主人公で詩を書くと紛らわしい表現でしっくりこなかった。ドーナツと同じ『●つ』と数える別の主人公はないか、モヤモヤ〜、娘の小学校の課題でどんぐり拾いをし、どんぐりなら一つ、二つと数えれる!とどんぐりにする

こんな経験で出来上がりました。

講評
・植物を描くときはしっかり観察すること→品種は?季節は?絵に説得力がつく
・語呂がいい。読み終わるとハッピーな気持ちになる楽しい作品。
・子どもに読んでもらうとしたらひらがなで書いてみて。
・葉っぱの上にドーナツが乗ってると不安定な感じがするから落ちている葉っぱの上にするとか見せ方変えたほうが安定感が増すかも
・偶然かもしれないけれど『どんぐり』の自然『ドーナツ』の甘いの2つが程よく中和されてていい。

確かに絵を描き上げた時にちょっとどんぐりや葉っぱの描き方が曖昧だった…。どんぐり拾いにはいったけれども、きちんと観察して描けていたかというと微妙な気がする。読み手が違和感なく詩の世界に入り込むためにも、説得力のある絵にしなければならないですね。日ごろからものをただ見るのではなく形や成り立ちを観察して手を動かしたいです。

詩や文章を書く上で

とにかく色々書いて確かめてみる。制作途中は手書きで書いたり、パソコンで書いたところに手書きで書き足すとか。(石津さんはプリントアウトしたところに書きたしてるそう)
また、自分だけでわからない場合は、声に出して初めて聞く人に読み聞かせてみると、伝わりにくいところがわかりやすいそう。

そして難しい言葉を使わず『どんな人にも伝わるように』を意識しているそう。だから大人だけでなく子どもにも響く詩になるんですね。

言葉のちから

自分の経験からしか生まれない。きっかけがあって生まれてくる。ラジオ、街、毎日の散歩。どこにでもヒントはある。うまくキャッチして作品に生かしてほしい、と石津さん。これは他の講師の方々も毎回言ってますよね。自分の中からしか生まれない。パレクラに入ってから毎日忙しいけれども、自分と向き合う機会が増えた気がします。

講義内で他の受講生の詩や俳句も何度も読み直してその場で推敲していた石津さん。ここで具体的にはお伝えできないですが、言葉の並びやちょっとした表現を変えるだけで、より心に染み渡るものになっていました。その度にぞわぞわーっと鳥肌が立って、言葉の影響力の強さを感じた今までにない講義でした。改めて石津さんの詩をもう一度読みたいので何冊か貼っておきます。


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