2024年夏クリエイターEXPO〜2年ぶりに出展してみて〜
2年前の出展を踏まえて今年のクリエポ備忘録を書いてみました。今後のモチベーションのためにちょっとでもためになったと思ったら『いいね』いただけると嬉しいです…!
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クリエポ初出展した前回が2022年夏。当時の申し込みから準備、当日の様子、振り返りまでまとめてあります。順を追ってみたい方は以下よりどうぞ。
2年ぶりに出る目的
何をやりたいのか少しずつ見えてきた?
前回のクリエポ出展によって実績も少し増え、地元での個展、東京での個展も決まってtorisunとして描いてきたイラストもどんどん増えてきました。それに伴い、こういう絵を描きたいな、こういう媒体にtorisunの絵を使ってもらいたいなという想いが、2年前より鮮明になってきた気がします。しかし地元での活動だけでは限界があり、営業メールやSNSを更新して待ち続けるよりもクリエポに出た方が描きたいと思える媒体の方に出会いやすいよなー。1年前の6月。ちょうど今なら特別料金で申し込めるというタイミングでした。
とはいえ高い出展料なので、迷ってXで呟いていると「出ましょうよ」と初回出展時に隣のブースだった方にお声がけいただいて。(ありがとう〜なかむらりかさん✨いつもこういう呟きの時に反応してくれるので嬉しい・・・)今回も結局、えいやー!と申し込みました。
誰にみてもらいたい?
描きたい!使ってもらいたい!と思う分野はtorisunとしての活動そのままですが一番は『子ども向け』。そしてそれを取り囲む大人にも。具体的には保育、児童書、教科書や教材、自分自身も続けている音楽関係に関わるお仕事をしたいなと。どうすれば担当の方に一緒にお仕事したいなと思っていただけるかな…をテーマにメインビジュアルやブース位置など考えていきました。
2年前といろいろ比較
同じようにやっても勿体無い!ので前回の反省点を活かし、変えれるところは変えてみました。
ブース位置
前回はイラストレーターブースの真ん中らへんの列で手前の角から3番目でしたが、今回は『子ども向け』とはっきりしていたので絵本・児童書ブースそばの一番端っこの列に。また手前の角ではなく奥の角の近くにしました。手前の角は人が行き交い混雑しやすい。(見逃される可能性も…)人通り少ない方が見逃される率は減るし、必要なさそうな方にまでパンフを配る心配もないので、今回のブース場所は個人的にすごく良かった気がします。
メインビジュアル
児童書や保育系、教科書のお仕事をしたいなと今回のメインビジュアルに。前回はザ・幼稚園児(しかも子どもたち下の方で見にくかった)だったのでもう少し年齢層を広げた感じに。でも私のイラストだと未就学児〜小学校1、2年生かな。
吹奏楽を今も続けているので音楽の仕事もしたい!と楽器も描きつつ。今の時代らしく個々が楽しむ姿を見せつつも1枚としてまとまった絵を目指しました。
タッチもデジタル絵だと差別化が難しいと思い、(今回のブース周りもほとんどデジタルメインだった…!)個展など作品制作で培った水彩色鉛筆を塗り重ねるアナログ絵にしました。他の方も描けるタッチだと想像がつきやすいので即戦力ではありますが、長い目で見るとtorisunだからお願いしたいと思えるタッチで活動したいなと。(とは言いつつ、デジタルも描けますってブースでちょこっと見せて保険かけています。てへ)
パンフレット
サイズをA4→B5で一回り小さく、紙質も落ち着いた上質紙に変更、紙厚も1つ上げました。小さく厚くなったことで陳列した際に『へにゃ』っとなることもなく、光沢のない厚みのある上質紙が落ち着いた風合いで、水彩色鉛筆画のテイストにとても合っていました。
特に今回は数冊だけ先に印刷して確認、問題なければ配布用の500冊を直接ビックサイトへ送ってもらえるように入稿という戦法に変更。試しに刷って紙質や色も確認済みなので500冊一気に印刷、直送でも安心でした。2年前も今年もグラフィックさんです。
冊数は2年前と同じ数に。前回は1日目2日目に配りすぎて足りなくなったので、今回は最終日以外はたまに立って気になる方に配るスタイルに。最終日前半は興味ありそうな方にバンバン配ってました。残り2-3時間は数十冊になってしまったのでほぼ立たずに来ていただいた方に手渡ししました。微妙にちょっと足りなかったので、もう30多くても良かったかも。同じ数だったけど、2年前よりも必要そうな方にしっかり渡せた気がする。
パンフレットはtorisunホームページからもダウンロードできます。
POPで見せる
しっかり伝わるように「こども」「どうぶつ」「絵本」「グッズ」の見せたい項目をクリエイター名近くに(みんな上しか見てないから!)タペストリーに吹き出しで「家族向け・音楽関連イラストおまかせください」「児童書や教材に 子ども向けイラスト得意です」と具体例を入れました。
また名前もローマ字表記の方はフリガナが入らないので自分で『とりさん』と書いた細いパネルを作って貼りました。『とりすん』って呼ばれちゃうこともあるので。読みにくい名前って良くないとよく言われますが、toriは家族の鳥が集まる様、sunは太陽のsun(サン)。そんなあったかいイラストという意味なんです!と説明すると納得するし覚えてもらいやすいのでこの名前気に入っています。
アナログ絵だとできちんと納品されるのか心配される方もいるので、psd形式でできます!デジタルも描けます!とライトで見にくいですが貼りました。パンフレットにも『psdで納品できます』と書いておきました。お話ししていると確認される方もいるので明記しておいてよかったです。
前回同様、事前に自宅でシュミレーションして臨みましたが…いざ始まると、人の流れで下の方はやっぱり見にくい…!手前の棚で雑貨など陳列していたがほとんど見えないので机の上やサイドへ移動。
そしてなんと隣の方が3日間不在…!斜め向かいも隣の列へ抜けれるよう空いていたので、通路なのに見晴らし良い角ブースが爆誕。イラストパネルを何枚か作っておいたので(100均のA3貼りパネ)横からも絵が見えるように変更しました。
当日の人の流れや周りのクリエイターさんの絵のテイストによってどんどん工夫していくと良い。とはいえ遠征で会期中の追加制作ができないので、パネルは多めの準備が良さそう。
実際にブースに立ってみて
2年前と比べて片っ端からパンフ貰う人が減った印象。みなさん選んでもらっている。この業種の人ならきっと気に入ってくれる!と差し出して受け取ってもらえると嬉しいし、逆に受け取ってもらえないパターンもある。その人にハマるかハマらないかの判断って1人でやってるとわからない。その点、クリエポは瞬時に判断されて面白いし、とても勉強になる。
あると便利な小道具
近くの方がやっていていいなと思って、最終日は泊まり込んでいたお宅のお友達から『譜面台』を借りてポートフォリオを見せてみました。ショッピングモールの飲食店前のメニュー表みたいに、立ち止まってポートフォリオをペラペラめくって見てくれる方も。
譜面台は立演時にもちょうど良い高さにできる優れもの。おかげで展示会で歩いている人の目線にもつきやすい。ポートフォリオを机の上に広げておくよりも見やすく、商談途中も事例紹介に使いやすい。なんてったって譜面台だから折りたためて持ち運びも軽々!吹奏楽やってて良かったー🎺!次回忘れずに持っていこう。
名刺や挨拶用グッズ
名前とメールアドレス、snsのアカウント等を掲載した名刺。前回はグラフィックさんでしたが、今回はプリントパックさんのケント紙の名刺にしました。
200枚/¥850/両面フルカラー/5営業日
お菓子入りの名刺は企業さんとの話の途中にもどんどん渡せばよかった(もらうと名刺交換に繋がる率アップ。)すっかり忘れてクリエイターさんとの挨拶メインに使っていました。泣
また同じコンテンツTOKYO内のキャラクターライセンスの展示にて、カナヘイのシールが『ご自由にどうぞ』と置いてあって「可愛いー!」とゲットしました。
torisunのブースを通るときも可愛いー!と言うも素通りな方が何人かいて(別の展示の出展者さんかな?)個人的にtorisun shopに誘導できるようなTAKE freeのステッカー作ってもよかったな。企業さんはHPへ、絵柄が気になる方はインスタやshopをどうぞみたいな。持ち帰りたくなるノベルティ。高い出展料なのでせっかくならお店のファンの方も増やせれるノベルティを準備しておきたかった。
逆営業と来場者のモラル
配布用の名刺には電話番号や住所は入れない方がいい。誰が勝手に持っていくかわからない。(配布用と電話番号も掲載した取引先さん用と分けて作る人も)すっかり油断して、変なひまわりおじさんに名刺持っていかれてしまったけど、断っていたクリエイターさんもいたようです。私も次回からは断ったり『名刺交換してからにしていただけますか?』と声をかけるようにしたい。逆営業メールを送りたいために名刺を片っ端からもらっていく人、結構います。
ライブコマース的な外国人も何人かいた。物販イベントでもよく見かけるので外国の方は気にはならなかったのたが(むしろ気さくで優しい。ワタシ、コノイラスト、スキ!って言ってくれる)それより怖かったのは通り際にスマホを向けて断りもなく突然撮影してくる人。本当にやめて欲しい。しかも若い日本人女性だった。(何名かのグループ?リクルートっぽい格好だったな)展示内容は一声かけていただければ撮影okなので(得体の知れない方は困りますが…)人を許可なく撮影するのは肖像権の侵害となるのでおやめください…さりげなく撮っていたつもりかもしれませんが、バレていますよ。気づいてすぐパンフで顔を隠しました。
特に最終日は他の展示の方なのか逆営業が多かった。さらっと済ませてくれる分にはいいけれど長々とブースに居座られると結構困る…話が長いので、その横で目当ての出版社さんがパンフレット取って去ってしまったりする…(ああー!話したかったのにー!名刺交換したかったのにー!)自社の宣伝をし出したら、もう終わってくれないかな、私全然興味ありませんよ空気を出すようにしてます。いらないですとはっきり断っても良かったかも。クリエイターに関係ありそうな話をするのはいいけど長々とは迷惑なので控えて欲しい。高い出展料払ってこの時間と場所を買っているのを理解して欲しいです。運営さんにも対策して欲しかったので事後アンケートにも書きました。
不在の間の子どもたち・・・
2年前は旦那がパートみたいな感じだったので、私が出張中は子どもたちの面倒や家事もしてくれました。今回の申込時も、旦那はガッツリ働けずパートだったので『私が頑張って稼がねば!』という思いも実はあって去年クリエポを申し込みました。その後旦那は無事就職。嬉しいんだけど、クリエポ期間中、子どもたち(小学生の姉と保育園児の弟)どうしよう?とちょっと焦りました。実家が近かったので朝と旦那が仕事から帰ってくるまでの夕方に母に来てもらいました。ただ期間中ずっとは大変なので旦那にも有給をとって対応してもらいました。ちゃんと有給が取れる職場でありがたいし、おばあちゃんが近くて健在で私は本当に恵まれていると思います…。感謝感謝。
まとめ
かかった費用
ホテル代もどんどん上がっていたので今回はお友達の家に転がり込んでいました。ただ距離があって毎日移動でヘトヘトだったので次回は近場のホテルが取れるように頑張るぞ!
ホテル代と前回出たことで細かい備品はなるべくあるもので済ませました。パンフレットも試し刷りしたけど前回よりもより良いものになって価格も抑えられていてよかった。値上がりしている出展料や新幹線も早期申込したことも大きいです。
狙い通りの方と繋がれたか?
子どもたちが小学生になるので小学校の教科書(国語、道徳、音楽)やりたい!と思って挑んだ2024年。実際に道徳や音楽の教科書の出版社さんと名刺交換できました!
また某音楽の企業さんに2年前営業メールして音沙汰無かったのですが、今回なんと名刺交換することができました!クリエポの情報を集めているときにtorisunのことを知ってくださって、わざわざ立ち寄ってくださったそう。嬉しい〜。
カレンダーコンペの話も何件かありました。(なかなかコンペに勝てないのでおそらくいろんなタッチを持って挑みたいんだと思う。コンペはどれがハマるかわからないし。)
また過去に全然相手にされなかった大好きな育児雑誌の出版社さんもパンフレットを取りに来てくださって(更に同僚さんを連れてもう一度戻ってきてくれた)名刺交換まではできなかったけど嬉しかったです!
今すぐにという感じではないですが感覚的には2年前よりも手応えがありました。闇雲にあれもこれもできますよではなく、きちんと意識してブースやパンフレットを作った甲斐があったなと思います。
次に向けて
いただいたご縁を大切にしつつ、個人的には秋に地元のイベントや個展などおこなう予定です。2024年で8年目。2年後の2026年にはtorisun10年目になります。その時にはまた東京?で個展したいし、クリエポにも挑戦したい。急に大きくではなく、小さく、地道に、しっかりと。ほっこりあたたかな気持ちをtorisunのイラストでお届けし続けたいです。
最後に、きっとこのレポートを読んでいるのは出展を検討されている方が多いと思います。たくさんの情報やイラストが世の中に出回っていて訳がわからなくなってくるかと思います。探せば探すほど、見れば見るほど自信もなくなるかと。インプットも大事ですが、手を動かして描いたり、考えたり、まずは行動することも大事ですよー!応援しておりまーす!
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