見出し画像

女性の難しさ、男性の難しさ

以前に読んでいた本を時間があるので久しぶりに読み直している。
たまたま見かけた記事に、ちょうど読み直していた本がリンクした。

こちらのシリーズを読んで、自分も周囲より遅めの結婚だったので気持ちが大いにわかった。

私も特に自分が結婚願望がないことも大きかったし、なんなら子どもも虐待しそうで怖くて欲しくなかった。
でも周囲で仲良くしている友人はライフステージを変化させお一人様の時間は増えていく。
40歳が見えてくると否応がなく、いろんなタイムリミットを意識しせざるを得ない。
以前書いたように私は単純に一緒に過ごすパートナーが欲しいと思いアプリに手を出したが、実は1年頑張ってダメだった時は職種を変えて学校に入り直しお一人様を爆進する予定だった。

たまたまそこで出会った夫氏と結婚して今は子持ちになっているから本当にタイミングとご縁としか言いようがないと思っている。

結婚して、子どもが欲しいというパートナーの要望に散々色々本を読んだり共有したうえで頑張るだけ頑張ってみることにした。
ちなみに妊活はせずに養子縁組を第一に相談してみたが、夫氏は私との子どもが欲しいとのことだった。
自己流の限界と年齢的なこともあって早々に不妊治療をスタートさせたのは、周囲で苦労する先輩達を見ていたというのも大きい。

不妊治療についてはどこかでまた書こうと思うけど、精神的・肉体的・金銭的な限界を考えて我々夫婦は期限を決めていた。
スタート時から私は治療だけでなく離婚の本や、不妊治療を終了するときの本、特別養子縁組の本などを読み漁っていた。実際離婚についても話したこともある。

今回取り上げたいのはその時に読んで、多様化する社会のなかでライフステージの選択の難しさと気持ちの揺れ動きを丁寧に言葉にして書いていると感じたこちらの本。

子どものいない女性のロールモデルが近くにいるだろうか。
自分が将来を考えた時に自分の親や周囲の人がロールモデルとしてイメージしている人が多いと思う。それか私のように反面教師にするケースもあるとは思う。
逃げ恥のゆりちゃんみたいな素敵なロールモデルがいるならいいが、まだまだ女性の社会進出とはいいながら周囲の感覚は結婚して子どもを持つのがスタンダードだと考えたり、女性が家事育児を主担当で担うのが当たり前だとすることが多いと思う。

実際に会社の福利厚生の制度としても存在してもとらせてもらえない育休等々、さすがジェンダー指数116位の日本。
これが改善するのには、ちょうど今悩む30-40歳代が高齢者になるぐらいで多様な生き方がまだスタンダードになる気がする。

こちらの本は女性だけでなく男性にも手に取って欲しいなと思う。できたらそう、高校生とか大学生で男女混合で話し合って欲しい。あとお金と性教育もね。養子縁組や不妊治療も知って欲しい。

最近ではワーク&ライフインターンシップというものがあるそうだけど、義務化でいいんじゃないかしら。
自分も子育てや後輩指導などのときにはそっと活かしていこうとは思っている。

今回自分が出産や入院を経験して思うのが、男性も難しいよな、ということ。

前にも書いていますが子持ち、妻が入院で残業などが困難と周知しても容赦なく襲う仕事。
『俺がやっとくからお前は帰ってやれ!』なんて言わないところが、もうなんか、ヘルジャパンでない?
これってやっぱり家事育児を妻がするのが当たり前の世代と会社の仕組みが出来上がっているからこそ。
それをいち会社員が覆すのって結構難しい。

医療職の私でも男性のトップの方の同僚でもあり奥様が妊娠してようやく産休育休を取るようになったという残念具合。
夫氏も育休を出産直後から1ヶ月で申請していましたが謎の出張を入れられてようやく取れたのが生後3ヶ月なんてことも...
結局ギリギリの人員で動かしていて産休代替を雇わない職場に問題があるわけで...

介護休暇なんて取って復帰できている男性はどれぐらいでしょうね?
今の大臣クラスの方に介護休暇をとっていただきたい。
研修医が最初ローテートしたり看護部等で研修を受けたりするようにぜひ各部署で研修を受けていただきたい。

私が育休を取って欲しいなと思ったのは、もちろん育児のスタートを一緒に切りたい、ということ。
そして男性のキャリア中で、産育休のように女性では強制的にあるものが生じることがないということから、サバティカルタイムとしても取って欲しいなと思ったことも一つ。

男性で育児家事にコミットしたり、しっかり仕事から離れて違う世界を垣間見るということがないのは相当な損失だと思う。
そう思うのは私だけなのかなぁ。

もちろん向き不向きがあるのは確か。でもそれを選択する自由は与えて欲しい
時短勤務を望めば叶えられる、それって女性だけでなく男性も。
もちろんそれを叶えるには給与格差も改善が必要。
やりがいだけで農業やライフライン関連やケアワーカーの給与が低すぎるのを知らんぷりするのも変。
そう感じている。

なんだかまとまりがなくなったけど、一つの記事から広がった『女性の難しさ、男性の難しさ』について私なりに思ったことを書いてみました。
私は男性でないので、色々ツッコミたいところはあると思いますが何かの気づきに繋がると嬉しいです。

この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?