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東京で店をやる日々で。

しばらく間が空いてしまった。
下手でも短くても続けようと思っていたnote、久々の復活。

前回も少し触れたけれど、事件があり、どうにもバタバタした日々が続いていた。
まだ問題解決してはいないけれど、パソコンに向かって文章を書こうかなという余裕が生まれた今日は、店をやる中で思っていることを少しだけ。

東京都は墨田区、八広という土地で(エリア的には京島エリアと言い張っている)開業しようと思ったのは、まずは自宅から自転車で通える範囲であるということと、その中で「面白そうな」地域でやりたいと思ったことが大きい。
開業を決意した6年前は蔵前や清澄白河にカフェやショップが増えてきて、おしゃれな街として若い観光客(他の街から遊びに来る人たち)に認知され、雑誌に特集が組まれ、勢いに乗っていたという実感がある。
そういう人気エリアに出店すれば注目度も上がるだろうが、それはしたくなかった。
「これから面白くなりそうな」土地で、盛り上げていく側に回りたい。
開拓者でいたい。
そんな気持ちで、知名度も便利な交通手段も無い、だけど楽しくて魅力的な人たちがいて、何かが始まりそうな予感をくれる、京島エリアに入って行きたいと思った。

さて思惑は当たり、本当に、本当に楽しい自営業ライフだった。
3分も歩けば仲間の店があって、誰かに会えて、たとえお客さんが少なくて折れそうになる日でも、いつだって楽しかった。
地域に根ざしたアートイベントなどもあり、地元の人たちとも挨拶を交わせて、自分の世界が店を通して広がっていく気がした。

街は新陳代謝するものなので、入れ替わりもたくさんあった。
出て行くお店や人もいる一方で、それ以上に最近は新しいお店の出店ペースも加速しているように感じる。
古い長屋は取り壊され、新しいマンションや建売住宅が増えた。
個人的にはどこにでもある街並みになってしまうことに抵抗は感じるが、この街並みをそのまま未来へ持って行くことはできないということもわかる。

いつでも、何か面白いことをしようという気概がこの街には満ちていると思う。

果たして、自分の店は地域に何か役割を果たせているだろうか。
貢献、という大袈裟な言い方は好きじゃ無いけど、役割は何にでもあるべきものだ。

これからの1年できっと私の店を取り巻く環境は目まぐるしく変わるだろう。
けれどいつだってそうだった。
立ち止まっていた時間なんてなかった。
恐れることなく進んでいきたいと思う。

(なんか脱線したので、街の話はまた改めて書きたい)

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