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自己紹介_6

こんにちは。トリノメライフ立石悦子です。

どうして出前授業ツアーをしようと思ったのか、そこに至るまでのお話をお届けしてます。

▼前回の記事はこちら。


建築士という国家資格をもっているのに、どうして日本の伝統文化や出前授業ツアーなんですか?

この質問をよく受けます。

そうですよね。
設計だけやってれば食べていけるのに。なんでわざわざ・・・?

ちょっと長いですがお伝えしたいと思います。


がむしゃら過ぎた新入社員のころ。

学校を卒業後、設計事務所に就職して、最初はとにかくがむしゃらでした。

要領がわるいし、理解もスピードも遅い。人とコミュニケーションがうまくとれない私は、ずっと失敗続き。

でも、ここで辞めたってどこに行ったって同じ。

そんな思いからとにかく必死で仕事に取り組みました。お盆も正月もなくて当たり前。会社で夜を明かすのもしばしばでした。

本当はそこまで無茶しなくたって良くて、もっと要領よくやれたはず。今ならわかるけど、当時はわからなかったんですよね。
(;・∀・)


わたし、、なんなんだろう。。。

そんな働き方が続かなくなったのが、子どもが生まれてから。

ありがたいことに、社長にも社員さんも良い人ばかりで、すごく配慮してもらってました。でもやっぱり、それまでみたいに無茶はできません。

長男の時はそれでもなんとかなりましたが、大きな変化が訪れたのが次男出産後、仕事に復帰した年でした。

担当になった仕事が思うように進まず、毎日残業して、休日もない日々が数ヶ月続いたんです。3歳の長男。1歳の次男。

保育園のお迎えや、ご飯にお風呂に寝かしつけ。その他の家事一切を、実家の母と夫に頼み、私は、みんなが寝静まった真っ暗な部屋に帰る日々。

母親として、妻として、家庭をほったらかして仕事をしている。
かと言って、じゅうぶんな結果が出せているかというと、そんなわけでもない。

「私って、なんなんだろう、、、、」

駅から自宅までの暗い道をトボトボと歩いて帰っていました。

また、読んでもらえなかったなあ・・・

そんな生活が数ヶ月続いたある日。いつものようにみんなが寝静まって帰った私がみたもの。

それは、真っ暗な部屋の布団の中で、絵本を抱えて眠る3歳の長男の姿でした。

息子たちが通っていた保育園では、

どんなに忙しくても、せめて週に1回は、お子さんと絵本を読む時間をつくってあげてください。

と、絵本の貸し出しをしていたんです。
「きょうね~、これ、おかあさんに読んでもらうの~♪」
ニコニコと先生に話しながら選んだそうです。

「きょうはおかあさん、帰ってくるかなあ♫」
ワクワクしながら布団の中でまってくれていたそうです。

読まずに返した絵本。1度や2度じゃありませんでした。なんどもなんども、何度も、なんども。

翌朝、長男を起こしに部屋に行くと、部屋のすみっこで、こちらに背を向けてうつむいている長男が。手にはあの絵本。

「また、、、、読んでもらえなかったなぁ・・・・・」

決して私に対して文句をいうわけでもなく、誰に対して怒るでもなく。
ぼそっとつぶやいた声。

なにかを悟ってあきらめてしまってる。たった3歳で受け止めようとしている、小さな小さな後ろ姿が、私の心に突き刺さりました。

本当に望んでいたこと

「私は何をやってるんだろう?」

女性だからこそ、一人でも生きていける力を、手に職をつけなくては!
その言葉を軸に突っ走ってきたけれど、

私は。本当は。
仕事よりも、キャリアよりも、子どもとの時間を、心を最優先する生き方をしたかったんだ。

そんな本音に気付いたのがこの時です。

子どもが母親に甘えてくれる時期なんて、一生のうちにほんの一瞬。しかも、そこを逃すと二度と戻ってこない、一回限りの時間です。

このままだと、子どもが思春期を迎えた時言われると思ったんですよね。

「どうせお母さんは俺らよりも仕事が大事なんだろ!」

絶対にそんなことはないけど、こんな生活のままじゃ説得力がないな・・って。

言葉でなんて、なんとでも言える。行動がすべて。

本当にそう思います。私はこの時に初めて、

今の生き方を続けたら、どんな未来が待っているのか?

という視点で、真剣に時間をとらえました。
自分が死を迎えるその瞬間に、

「ああ、あの時もっとこうすればよかった、ああすれば良かった」
「あの時ならまだできたのに、、、」
「だってあの時は会社が、、、あの時は仕事が、、、」

なんて、グチグチと言い訳や後悔をすることは絶対に絶対にしたくない。
自分の人生の責任を、誰かになすりつけることだけは絶対にしたくない。

「今ならまだ、なんとかできる。」
「望んだ未来になるように、生き方も働き方も絶対に変えよう!」

そう決意した私は、資格を取ったり、ネットビジネスを学んだりと、これまでとは全く違った世界に足を踏み入れました。

ちょうど、「ママ起業」や「プチ起業」「ネットビジネス」という言葉が流行っていた頃。

教材や資格、コンサルはたくさんあったので、それに飛びつきさえすればなんとかなる!と、甘い考えだった私ですが。実際は全くそんなことがなくて(;・∀・)

そこからなんと10年も試行錯誤し続けたのでした、、、、

トリノメライフ 立石悦子

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