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新しい夢。教育関連の仕事がしたい

教育に携わりたい。
特に高校生くらいの、10代の人たちと接する機会を持ちたい。

新卒で入社した会社を辞めてから四年、
改めてそう思ったきっかけになったのは、教員だった両親の影響でもパートナーの影響でもなく、漫画と小説の存在だった。

教師になりたいと最初に思った小学生時代は、すぐにその考えを撤回した。
大学でも教員免許を取ろうかと考えたけど、結局辞めてしまった。

自分には、誰かに何かを教えるような器はないと思ったのだ。


身の回りの、教員を目指した人や教員になった人の多くは、世話好きで他人に何かを教えるのが好きな人や、子どもが好きな人たちだった。

私は、小学生くらいまでの子どもが少し苦手で、何かを「教える」という行為も苦手。
向いていない、と思ったのだ。
傷つきやすく感じやすい幼い人間たちの、人生の一部を預かるような仕事は自分にはできない、と。


それでも、国語教材に携わる仕事をする中で、教育に関わりたいという思いが芽生えてきた。

きっかけとなり、あと押しともなったのが、いくつかの作品の存在だ。

漫画「ちひろさん」は、人生の多様さと自分の心に素直な生き様を。
漫画「ミステリと言う勿れ」は、教師になりたい久能くんの考える、他人への配慮や自分を大切にするための知恵を。
中山可穂氏の小説は、誰かを愛し、自分の想いにまっすぐ生きることの勇気を。
そして、よしながふみ氏の漫画は、自分が好きなものを突き詰めていくことで、誰かを救うことができる可能性を。


作品からたくさん与えてもらえたことたちを、何らかの形で返していきたいと思った。

自分の手で。まだ大人の手が必要な、10代の人たちに向けて。


未だに教員を続けている両親を見ていて、数十年にわたって入れ替わっていく世代の人たちに毎年向き合い続けることは、大変だけどなんて豊かで、受け取るものも大きい仕事なんだろうと最近思った。

どのような形になるかはまだ手探りだけど、教育関連の仕事に向けて、一歩踏み出してみたいと思う。


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