見出し画像

多様性時代の子育て

多様性という言葉が社会に徐々に広がり、少しずつではありますが社会の在り方が変わりつつあるように感じます。そんな中で、子ども達がのびのびと生きていくために、親としてどんなことを心がけていきたいか、自分なりに考えてみました。

1.多様性を認める社会とは

多様性を認める社会とは、多様な考え、趣向の人をそのままその人、意見として認め合う社会のこと、と私自身は理解しています。この多様な考えの人や意見、というのは、もちろん多様性を認めないような発信をしている人、意見も含め、そういう考えなんだと受け入れることも含むと認識しています。

自分と違う考え、価値観をもった人がいる、そういうことを事実として受け止めることが多様性を認めることの第一歩ではないでしょうか。

まずは相手の考えを聴く。相手がこちらの考えを聞きたいのであれば、伝える、対話する。そして自分の考えを調整する。自分ができるのはそこまでです。相手の考えを変えさせることはできません。考えを変えることができるのは相手自身だけです。

相手を屈服させるのではなく、相手の意見に耳を傾け、自分の考え方を調整していく、それが私の考える、多様性を認める社会で生きていくことだと思っています。

2. 多様性を意識した子育てとは?

多様性を認める社会での子育てにおいて、私は以下の2つを意識して接したいと思います。読解力と発信力です。

一つ目の読解力については、多様な考えに接した際に、それぞれを正しく読んで理解できるようになって欲しいという想いからです。インターネットのある現代は他人の文章にとても簡単にアクセスできます。ただ、人の書いた文章を書いた本人の意図通りに読めているでしょうか。「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)の中で、不倫を疑って証拠探しをすると絶対に証拠は見つかる、なぜならどれも疑わしくみえるから、というような内容の記述があります。ものごとを自分の良いように解釈をする、ということだと思います。これは、文章を読むときにも当てはまるように思います。自分の良いように曲解して読んでしまうこと、ないでしょうか。きちんと書いている人の気持ちに寄り添って、真摯に意見を受け止められる、そんな読解力を身につけて欲しいと思います。そのために、以下の2点を心がけています。色々な種類の本の読み聞かせをすること、そして登場人物の気持ち、考えについて少しだけ質問すること。絵本の種類とは書かれた時期や、作者の国籍、年代などです。気持ちや考えに関する質問をする際は、子どもの回答はすべて否定せず、たまーに聞くだけにしています。毎度質問してしまうと、めんどくさい親になりかねないので。。あくまで考えるきっかけを提供できればと思っています。もちろん私自身も正解を知っているわけではないので。

二つ目の発信力については、自分の意見をもって欲しいと考えるためです。自分の意見を頭で考えているだけでは限界があります。言語化して整理することで、考えを客観視できるようになります。そして人に意見を公開することで、第三者の意見が聞けます。もちろん反対意見を提示されることもあるでしょう。でもそれはあくまでその方の意見であり、自分の考えを必ずしも変える必要はありません。客観的に見てもらって、考えの甘いところ、誤った認識をしていることがあれば、少しずつ調整して、新たな自分の考えをもつ、そうやって自分の考えをアップデートして欲しいなと思います。そのために、今は言語化することについて意識して子どもと接しています。長男でもまだ4歳なので発信というところまではいきませんので。今私が意識しているのは、子どもの話をよく聞き、要約して主張を繰り返すことです。まだ言語習得中の子ども達。この状況や感情はこうやって表現するんだということをすこしずつ学んでもらえたらと思ってます。私自身の要約力強化にもいいかもと思ってからは、より一層子どもの話を真剣に聞くようになりました。

3.  まとめ

この読解力や発信力は子どもだけに求められるものではありません。私自身も意識していかないといけないことです。子どもと一緒に、読解力、発信力を高められるよう日々精進したいと思います。

もちろん子どもが発信力や読解力を身につけたくない!それよりもやりたいことがあるんだ!という日が来れば、そちらを応援できるよう臨機応変に対応していきたいなと思います。正解のない子育て。即効性のある効果も見えづらい子育て。試行錯誤しながら、息子たちに合わせてこちらも色々と勉強していきたい次第です。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?