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結婚式前撮りでクライアント心理を理解した絵描きの話

クライアント心理を理解しきれてなかったあの頃

私は一時期ココナラでイラスト販売していました。

クライアントはラフ画に対しても「完成品みたいです!」と褒めてくれました。
完成品を納品した時もクライアント全員から満足してもらえてたように思えます。
(優しいクライアントばかりでありがたかったです…)

しかし心の片隅では、「私のような無名絵描きの拙いイラストに本当に満足してたのか?」と感じていました。

何が言いたいかというと、自分のイラストに価値があるかどうか不安でした。

その後、Twitterのアカウント運用に病んだこともありイラストレーター活動を休止しました。

クライアント心理を理解するきっかけ

しばらくして、結婚式の前撮りを行うことになりました。高クオリティの写真を提供してもらえて大変満足しました。

この出来事を通じて、ココナラで私へ依頼したクライアントは、『クライアント側はクリエイター側が持っている専門知識に精通している場合が少ないため、クリエイター側の理想とする完成度に未達であってもクライアントの要望に添えていれば問題ない』という心理状態だったため、私が提供した商品に満足してくれたのではないかと考えました。

こう考えた理由は、カメラに精通していない私からすればエモくて感覚的に「すごい…!」と思える写真を提供してもらった瞬間、カメラマンがどのような技法で撮影したかは気に留めなかったからです。

ココナラでイラスト販売していた頃の私で例えると、
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【クライアントからの依頼:制服を着た金髪ボブヘアの 10代の男の子のイラスト】

・クリエイターの理想の完成度→目標にしているプロのイラストレーターのイラスト

・クリエイターの現在の完成度→全力を尽くして制作するが、作画バランスが理想に未達している面もあり

・クライアントの満足度→依頼したキャラデザに準じ、ある程度のクオリティであるため要望を満たしていると判断
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クリエイター的には理想の完成度で提供できないのは歯痒いけれど、クライアントの要望に添えさえすれば商売は成り立つのです。(もちろん、クリエイター側はサービスの品質向上のために技術を磨き続けることが前提です。)

また、クライアントは商品のクオリティだけでなく、金額、納期遵守率などから総合的に判断して依頼すると思われます。

クライアント心理を理解する方法

販売に行き詰まっているクリエイターは、別界隈のクリエイターの商品かつ話し合って作るオーダーメイドの商品を買ってみると、クライアント心理を理解しやすいと考えました。

同業者のサービスを買うでもいいのでは?と思う方もいると思いますが、同業者のサービスを買うとなると自分自身も知識を持っているため変に相手を分析してしまい心から商品が欲しいと考えられなくなる可能性があります。
そのため、別界隈のクリエイターを推奨しています。
(誤解のないように言いますが、必要であれば同業者のサービスを買うのはもちろん良いです!
あくまで、クライアント心理を理解する方法として推奨している、ということです!)

最後に

他のクリエイターの商品を買ってみることがクライアント心理を把握する方法であることは頭では理解していましたが、当時の私は稼ぎたい気持ちが先行してしまい、サービスを買う暇があるならその時間で商品を提供したいと考えてました。
しかし、結婚式の前撮りという別界隈のサービスを通じてクライアントの心理を心から理解できるようになりました。

思えば結婚系のイベントって、カメラマン、スタイリスト、フローリストなどクリエイター気質のある人達とかかわる機会が多いから、クライアント心理に気づく機会が得られたのでしょうね。

これを機に、そろそろイラスト販売を再スタートさせられたらいいなと考えています。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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