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ある日突発性難聴になった②

前回の続きはこちら
ステロイド点滴の部分で途切れた所からの続き。

6月2日
1日の点滴後、起床後なんとも言えない感じに襲われた。
襲われたと言うのは良い方で。確信は無いのに予感めいた感じ。
これは治る突発性難聴だな・・・と。
よく体の声、つまりは自身の体調をよく見てこれたから経験に基づく上の感や不思議と言っていい程微妙な違いが判ったりするもので。(これでも動物系看護師の資格など持っていて心音、呼吸音、目の輝きなどからどんな状態なのか動物の状態を見極めるセミプロでもある)
しかし、この日は何の進展もないまま終わるのでした。

そしてネット上や他、親戚や知り合いに聞いた所、注射打った後に突発性難聴になったと多数報告が。そして親切な方から顔周りのリンパケアで難聴を治す確率が上がると教えて頂いたので、点滴中に主治医に聞いた所、マッサージ等は施術しても大丈夫という事でこの日から近くにあったリンパ専門マッサージ店に行く事に。

点滴二日目だからなのか、無理してマッサージしに行ったからなのか。。。。無謀なプランだったらしくこの日から足がふらついて歩けなくなりました。本当に無理はムリダメゼッタイ。

ですが、この日の夕方にどこからか鈴虫の声が。あれ?私聞こえたっけ?とか思いながら家の中を見渡すと十姉妹が(小鳥を9羽飼っていてその内の一羽)元気に囀る姿が。よく聞くとうん、鈴虫。りーんりーんと。
本当はこんな声じゃないのにね、でも私の耳は少しだけ回復したんだなってこの時思いました。

6月3日
点滴後、後遺症なのかしっかり食べているのにやはりと言っていいのか。歩行困難に。流石に帰るのに電車バスでは到底無理だったのでタクシーで帰宅。この日は特に劇的変化は無かったが耳鳴りと難聴の無くなった瞬間が1秒ほど3回だけあった。

6月4日
この日も点滴。この日の変化は十姉妹の音程が聞き取れるように。(だがまだ変な音程に聞こえる)一番大きい声のキンカチョウ(小鳥)の声も微かだが聞こえるように。これはすごく音が響いて堪える声質だったんだなと異世界に放り込まれた気分であったが、こんな音響の世界もあるんだなと実感。忘れてはいけない世界。そしてステロイドで回復なんかしないよ、と内心思っていたのを前言撤回。
この日から機械のモーター音に悩まされることになろうとは思わなかった。
難聴の人には音が脳内に響くという聞こえない以外の事もあると何処かの記事で読んで自分に当てはまるんだなと。

6月5日
点滴後、3日のような劇的体感は無かったが内耳の内側の圧力が減ったのを実感。相変わらず耳鳴りはするが難聴によるモーター音による爆音は半減。
シャワーを頭にかけた時に水がかかる音も完全ではないが低音域も判るように。この日から血流を良くすると良いという情報を聞いたので自分でツボ押しとお灸を開始。ツボ押しは体の外側の経絡、つまり足の小指と薬指の付け根にある【臨泣】りんきゅうというツボから。ここは片頭痛にも、気圧の変化からくる不調にも効くらしい。かなり強めに押すといいらしいのですがこれは自己責任でお願いします・・・・それを信じてカッサでやったら台湾足ツボ級劇痛かった・・・

6月6日
点滴後、劇的変化あり。シャワーのかかる音が低音域も聞こえるようになり左右差がほぼ完全ではないが無くなった。耳周辺の血行の為にも頭マッサージも取り入れた。もちろん足のマッサージも。耳鳴りもキーンとビーンが混じり一瞬だけ無くなる事があった。これは朗報。

6月7日
点滴最終日。点滴後前日から発疹が全身に広がり急遽病院へ電話。
すぐ来てくださいと。明日行く事に。耳鳴り、頭に響く等はあったが男性の声が聞き取れるように。頭に響くのは高音域が聞き取れるようになってからなので治るのは最後なのかどうなのか・・・

ここからは余談で発疹は飲み薬の副作用だったらしい。要するにステロイド点滴の副作用の胃腸薬やメチコバールが体に合わなかったという仮定で。先生からは飲まないでいいよと。ステロイド点滴さえも打ち消す炎症を起こす薬怖くない?!!って今だから思うと本当にぞっとします・・・(結果その二つの薬は合わないと判明したので良かったのですが)

結果、現在も後遺症を残しつつ治療中ですが全く聞こえない状態から脱出した事と耳鳴りが収まらない聞こえない状態になったらすぐに耳鼻科に行く事をお勧めします。
聞こえない状態を放置すればそのまま聞こえなくなる難治性の病気らしいのでホント。

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