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猫の尊さについて

雪と暮らしだしてもう4年になる。
能力的良し悪しや損得で判断せず、ただ「私である」ということだけでそばにいてくれる存在が他にあるだろうか。
猫の尊さはここにあるのではないか?と日々思う。
部屋にいる時はずっと膝の上にいる。
夜になると一緒のお布団で眠ってくれる。
朝になるとほんの少し顔をちょいちょいして「早く起きろ」と催促する。
思うまま、心のままに過ごす猫が、その感情に則っていつもそばにいてくれることは、ほんの少しだけ自分に自信と安心感をくれる。
それは外に出て、人と接するとすぐに崩れ去ってしまうような脆いものだけど、猫がくれるものを支えに、ギリギリ立ってる自分がいることも事実だ。

当の雪はそんなことはつゆ知らず、今の私の膝の上でごろごろとくつろいでいる。そろそろ寝ないの?とエメラルドグリーンの瞳で見つめてくる。
君がいるから頑張れるよ。
そう口に出してもどこ吹く風。
でもそんな雪がいるから、今日も私は頑張ろうと思えるのだ。

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