ウデマエと比例しない「上手さ」を磨くことが大切
スプラトゥーンに限らずゲームをやる目的は、「好ましい体験をして、喜びを感じたりストレスを発散する」ことだろう。
つまり、ゲームが上手い=喜びを感じてストレス発散ができる人
ゲームが下手=ストレスが発散できない人
と言えるだろうか。
操作の上手さはウデマエによって違うが、ストレスが発散できる・できないにウデマエは関係ない。
むしろ、ウデマエが高いほど完璧主義になりがちで、ストレス発散ができにくくなる。だから「頑張って」プレイしている人が多い。
ゲームで最も難しいのは、操作の上達ではなく「楽しみの幅を広げる」こと。
それが出来るプレイヤーはゲームが「上手い」
僕が知っているプロゲーマー、板橋ザンギエフ、ふ~どなどは操作や反射神経・読みが超人的なのはもちろん、ゲームの楽しみの幅を広げるのが本当に上手いプレイヤーだ。
何しろ格闘ゲームという一つのジャンルで20年近く、トッププレイヤーの地位を保っているのだ。
同じシリーズを20年間、毎日長時間プレイし続けるためには「楽しみの幅を広げる」のが不可欠であり、相当なゲームセンスが必要である。
僕自身、ゲームを「頑張る」ことは得意なのだが、「楽しみの幅を広げる」ことは苦手。
操作が上手くなっていくにつれて、ストレス発散というゲーム本来の目的を達成するのがどんどん下手になっていくのを実感している。
楽しむためには、意識改革しなきゃいけない事がたくさんある。長年活躍しているプロゲーマー達は、そのヒントを教えてくれます。
ガチ勢だった18年前
プロゲーマーの話の前に、まずは僕の軽い自己紹介を先に書く。
僕は現在までスプラトゥーンシリーズを4000時間以上プレイしているが、18年前(2001年~2006年くらい)まで格闘ゲームにハマっていた。
ふ~ど、板橋ザンギエフ、ときどなど、現在プロゲーマーとして活躍している人たちとも会って対戦していた。(ちなみにゲーム名はバーチャファイター4 EVO・FT)
当時の僕は超ガチ勢で、楽しむことより「大会で彼ら(後のプロゲーマー)に勝つ」ためにゲームをやっていた。
①ウメハラさんに学ぶ「変化」することの大事さ
上達するのはつまり、「今の自分より変化すること」と言えるかもしれない。
ウメハラさんは絶えず自分自身に変化を付ける事を習慣化している。
つまり、上達したから変化するのでなく、「変化」が先で、結果的に「上達」する習慣を身に付けているように思う。
②板橋ザンギエフさんに学ぶ「熱量をコントロール」する方法
板橋ザンギエフさんの場合、プラスとマイナスの熱量を仲間と分かち合い共有することで、楽しみの幅を広げている。
これは本当にそうw
18年前も、僕も含めて色んな人に積極的に話しかけてくれる人だ。そしてめちゃくちゃ話が面白いし、下手なプレイヤーの話も親身になって聞いてくれる。
楽しいこともつらいことも、自分とは異なる考え方を受け入れて意見交換やアドバイスするのが結果的に、板橋ザンギエフさん本人にも良い刺激になっていたのだろう。
彼にとっては、(自分と比べると)操作が下手で熱量が低いプレイヤーばかりだが、刺激を生むコツは、その相手を人としてリスペクトすることだろうなと実感する。
蒙古タンメン中本は板橋に本店があるが、その美味しさは彼に教えてもらった。
③ふ~どさんに学ぶ「上手くなる秘訣」
ふ~どさんは目先のウデマエやパワーだけを求めるのではなく、新しい技術を習得するのにとても貪欲。
たとえ短期的にウデマエ・パワーを犠牲にしてでも、難しい技術の習得にチャレンジし、新しい戦略を試す。
この方はバーチャファイターで「神」と言われている当時の最強プレイヤーを越えた大天才・超人だ。
あまりにも背負っているものが大きいように思うが、それでも負けを恐れずチャレンジャー精神を常に持ち続けているから20年間最高峰で居続けられるのだろう。
ガチ勢だった僕が学んだ「楽しみの幅を広げる」大切さ
紹介したプロゲーマー(ウメハラさんは除く)と同じゲームを僕はやっていたが、努力の方法が違った。
同じゲームを2年以上やっていれば、当然みんな飽きてくる。
そんな中でも、18年前の超ガチ勢だった僕は、大会で勝つために日々単調な練習を重ねていた。
楽しむことより、スプラで言うエイム練習のような、『単調でつまらない練習をひたすらやり続けることが、上達の近道』と当時の僕は思っていた。
しかし、僕は『練習量は誰にも負けない』自信があったものの、上達スピードは人より劣っていた。
練習なんかは全くせず、単純に「ゲームを楽しんでいるだけ」の人の方が僕よりも上達が早かった。
「楽しむ」工夫を一切していなかった。だから上手くなり続けるのが難しかった。
「好きこそ物の上手なれ」ということわざのとおり、「頑張っても、楽しんでいる人の上達スピードには勝てない」
これが18年前、僕が学んだこと。
芸人のみやぞんさんも同じ事言ってたw
ウデマエを上げるのに「頑張る」必要はない
ゲームのウデマエを上げるには『頑張らなきゃいけない』と思っている人が多いと思う。
僕も、過去に大会実績やパワー、ウデマエを求めて「頑張って」毎日バーチャファイターをやっていた。
しかし、ゲームのウデマエは頑張ってもなかなか上達しない。
そして、頑張ってしまうと、そのゲームをやめた時に何も得ていない事に気付き、後悔する可能性がとても高い。
自分がバーチャファイターをやらなくなって、ゲームを『頑張りすぎた』と後悔した。
僕はゲームを「頑張った」結果、たくさんの時間を費やしたにも関わらず、ゲーム本来の目的である「楽しむ」ことさえ出来ていなかったと気付いたのだ。
『なぜ、俺はあんな無駄な時間を・・』と、自分を責めた。
「頑張りたい」なら勉強がおすすめ
勉強は頑張った場合でも後悔する可能性は低い。だから『何でも良いから頑張りたい』なら勉強がおすすめ。
別に、無理に勉強を頑張る必要はない。けど、それ以上にゲームを頑張る必要はない。
ゲームは楽しむだけで十分。むしろ、それが最高だ。
僕はゲームを楽しむのが下手なので、バーチャファイターをやめてスプラトゥーンをやるまでの13年くらいゲームを全くやらなかった。
その間にパソコン関連の資格や簿記1級など様々な資格を取った。勉強に費やした時間は4年間でたったの1800時間くらいだろうか。
そして、それは現在でも役に立っている。
ゲームを楽しむのが最も上手いのは、初心者の頃の自分
ゲームを楽しむことは、初心者にとっては簡単なのだけれどヘビーユーザーになるほど難しい。
ゲームが上手くなる最大のコツは、「初心を忘れない」こと「チャレンジ精神を忘れない」ことだと思う。
エンジョイ勢こそ究極のガチ勢なのである。
自分が初心者の頃の『ローラーでコロコロしているだけで楽しい!時間があっという間に溶ける』
あのワクワク感を忘れないように、心がけていきたい。
サーモンランでもオープンでも何でも良いから楽しいことにチャレンジし続けるのが大事。
「頑張る」必要は全くない。嫌いなルールやステージもやる必要ない。ギア集めるのが面倒なら、ギア開けでXマッチに潜っても良いし、一つのブキに絞る必要もない。
あれこれ考えすぎず『どうしたらもっと楽しくなるか?』を考えてゲームする方が、長い目で見ると最高速度で上達し続けることができるし、後悔もしないと思う。
操作が上手いだけの人は参考にならない
ウデマエやXPはゲームを楽しむ上手さとは全く関係ない。だから、操作が上手い人のアドバイスを聞いたり真似をしても、スプラが楽しくなるとは限らない。
動画や配信は「操作が上手い」ではなく「楽しむのが上手い」人のプレイが参考になる。
しかし、スプラプレイヤーは楽しむのが上手い配信者は多くない印象。(僕自身も下手w)
スプラ3になってから特に、楽しむのが上手いプレイヤーの配信頻度がめっきり少なくなってさみしいです。
(僕がコメントしたことある配信者は、楽しむのが上手いプレイヤーです。気が向いたときで良いので配信してください。泣)
『エイム練習を一日30分やれ!』『ブキは一つに絞れ!』という動画やツイートを見るたびに、僕は『いやいや、やらないで良いよ!』と思ってしまう。
(エイム練習が楽しい人なら全然やって良いのだけれど。)
僕がスプラトゥーンで最も参考になるプレイヤーの動画はコレです。
対戦ゲームの本質は己との闘い
内容をまとめると、目先のウデマエやXPに囚われると、上達しにくい。
勝つのは楽しんだ結果であり、「勝つ」ことが目的になると「楽しみ」を失う。
『カッコいい30秒クリップを撮りたい』など、負けても達成可能な目標を立てると楽しみを続けやすいと思う。
「勝つ」以外の目標を設定することはとても大事。
そうやって楽しむための工夫をすることで、戦略や視点が広がり、結果的に上達する。
しかし、その過程で必ずと言っていいほど「ウデマエやXPは下がる」
それでもなお、目先の試合に勝つことに囚われすぎず、初心者の頃のように常に新しい戦術や技術の習得にチャレンジし、楽しむ余裕を持ち続ける人が「ゲームで遊ぶのが上手い」プレイヤーだ。
「勝ちたい」という一時的な欲求に惑わされず、「楽しむ」という本来の欲求を満たし続けられるか。対戦ゲームの本質は、そんな己との闘いなのである。
プロゲーマー達は、操作が上手いだけではなく「真剣に楽しむ」のが上手い。まさにゲームで楽しむプロフェッショナル。だから20年間常にトップレベルで上達し続けられる。
このnoteは、スプラトゥーンを「頑張りたい」と思っている人に向けて書きました。自分の経験が何か伝わってくれると嬉しいです。
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