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いま、私にTWICEが来たのだ

(タイトルは韓国の詩人・高銀[コ・ウン]さんの詩集「いま、君に詩が来たのか」からのサンプリング。関係ないけど韓国つながりということで…
私の琴線に触れたという意味で、TWICEが本当に来たわけではない。)

ある日、TWICEが来た。ぐいぐいと。ずかずかと。
私の心に踏み入ってきたのだ。華麗なステップで。

それからというもの、四六時中youtubeで曲を再生、メンバーの名前も一日でおぼえ、vlogを見、TWICEジャパンのファンクラブにスマホとPCダブル加入、カムジャ麺とレモナレモンを食べながら韓国語の勉強まで始める始末。

私(アラフォー男)は、これまでアイドルとはおよそ無縁な生活を送ってきた。
若い頃はバンドをやったりラップをやったりDTMをやったり、音楽には常に興味があって、ポップスもロックもジャズもヒップホップも、洋楽も邦楽もメジャーもアングラも、ジャンル問わず良質な音楽(自分基準)を聴きたいと思いながら生きてきた。

でも、アイドル系のものにはどうしても興味が持てず、思春期の頃流行っていたハロプロとかに対しては誠に失礼ながら半笑いで揶揄するというありがちなバンドマン崩れだったし、その後のAKBとかも「まあ本人たちは頑張ってるんだろうけど、いい年して血道あげてるおじさんの気持ちはサッパリわからんなあ」くらいの距離感であった。フォーチュンクッキーとヘビーローテーションは知ってまっせぐらいの感じ。

しかし、である。
ある日、TWICEが来たのだ。
私のところへ。
ずかずかと。ぐいぐいと。

きっかけは何だったであろうか。

思い返せば、刷り込み的に前段階はあった。
まず、10年ほど前、ワンダーガールというK-POPアイドルの「Nobody」という曲にハマったことがあった。

前述の様に、私は良質な曲(自分基準)ならばジャンル問わず聴きたいと思っているので、普段聴かないジャンル、聴かず嫌いなアーティストなども折に触れてチャレンジしたりはしている。

そんな時に、少女時代とかKARAとかのヒットソングをyoutubeで聴いてみて、ああこれはこれでいいなあ、韓国のアイドルの方がダンスが上手い気がするなあ、などと思いながら、関連の動画で出てきたのが「Nobody」。

かなり売れた曲だと思うので知ってる人は当然知ってるだろうが、PV(今はMVか?)が軽くドラマ仕立てになっており、冒頭で韓国のマイケル・ジャクソン的な人がライブのリハーサルで歌って踊り、トイレに行って大をすると紙が無く身動きが取れなくなり、開演時間になっても彼が現れないので仕方なくコーラス隊のワンダーガールが歌ったところ大ヒット、というものなのだが、このウンコしている彼のダンスがキレキレで、しかもお世辞にもイケメンではない(失礼)ため、逆に実力派の匂いがプンプンと漂っており、かつ本編の曲にも中毒性があって、一時繰り返し聴いていた。

紙がないJYP

しかしそれは一過性というかこの曲単発のマイブームで、メンバーの名前やその他の曲、ましてや他のK-POPグループにまで興味がいくことはなかった。

その後数年して当時の彼女がNIZIプロジェクトにハマりだした。
これはまあかなり市民権を得ていたと思うし、朝の番組で放送していたので自分のまわりでも結構老若男女問わず知ってる人が多かった。
自分も付き合いで見はじめたが、確かになかなか面白く、(ジブラの娘が出てるとかいうサイド情報もあり)オーディションの主催者のコメントにも説得力が感じられた。知らんけど。

そこではたと気付いた。
ん?この主催者、あの韓国マイケルではないか!
そうか、JYPというのか。なるほど、あの時点でも恐らくプロデューサー業をしていたのであろうが、事務所経営をしていたとは知らなんだ。
デビュー曲の「Make you happy」も不思議な中毒性があり、斬新に感じた。

髪型が独特に変わった

しかし、特別はまるということはなかった。
(自分は正直、世の中のロリコンに対して生理的嫌悪感を持っているため、幼い女の子に対して親子的感情以外で好きになるという気持ちがあまりわからない。あまりというかわからない。)

オーディションの後半でTWICEのモサ(モモ・サナである。そんなことも知らないのかね。私は最近知った)が来ていたことについても、その回を見ていないか、スルーしていたかも思い出せないくらいの感じであった。

それが、である。
ある日、youtubeのショート?とかいうtiktokみたいなやつに出てきたダンス動画を見た。たぶん過去にキレイな姉ちゃんが踊るいやらしい感じのショート動画を気の迷いで見たことの関連で出てきたのであろう。
私は最初インスタグラマーか何かだと思った。
はー、最近の子は素人でもダンスがうまいねえ、スタイルがいいねえ、とか思った気がする。



そのダンスが変に心に残った。また会いたいですねえ、と思った。違う人バージョンも見た。どうやらTWICEという人たち本人らしいことがわかった。フルで見たくなった。youtubeで曲を検索した。「The Feels」である。
お気づきの通り、かなり最近の曲である。そう、私は世界でも指折りのにわかonceなのだ。

私の見た「The Feels」のビデオはメインMVではなくChoreography Video(Moving Ver.)
というダンスの一部始終が収められたものだった。

これが良かった。
幸運な出会いであった。

中毒性のあるダンス、数年前から来ているディスコリバイバルとかブギーブームにも呼応した曲調、そしてクセになるメロディー。

そして、カメラがムービングバージョンなので、次から次へと美人がセンターに現れる。なんなんだこのグループは。

名前は当然後から知ることになるのだが、イントロのチェヨンのアメリカのトップアイドルの様なビジュアル、Aメロで登場するナヨンのいかにもK-POPのセンターといったルックス、髪をアップにしてパーカーから肩がずれ落ちたジヒョと黒いスウェットみたいな服装のモモの綺麗なお姉さんの部屋着感、金髪のサナの地元の一番強い人が連れてるめちゃめちゃ可愛い彼女的かわいさからの銃で打ってくる振り付けの正統派美人ツウィ、かと思えば一重で好きな顔のタイプのダヒョンが登場し、極め付けにBメロで全員を抑え込むような振り付けのミナ。

気がつけばあっという間に曲は終わり、スライダーを0:00に戻したり、🌀←なんかこんなマークのプレイバックを押したりして何度も何度も連続再生してしまっていた。

そして、TWICEをウィキペディア検索である。
おお、あのJYPの事務所なのか!日本人もいるのか!メンバーは9人なのか。

…ん?9人もいたかな?

そう、この後で知るのだが、「The Feels」は完全体のTWICEではなかったのだ。
この時点では名前と顔が一致しないのでウィキではよくわからない。

さかのぼって過去曲をyoutubeで見てみた。
まあとりあえずはデビュー曲かな。TTという曲も日本で売れたらしい。

なんかめちゃめちゃ気になるショートカットの子がいる…

こんな子「The Feels」には絶対いなかった。

TWICEを色々調べている内に彼女の名前がジョンヨンということがわかった。休養中らしい。

こんなに次から次に美人が出てくる曲に入っていない最後の一人が、自分にとっては一番魅力的に見えた。

気分としてはあんなに強かったベジータの背後にフリーザという存在がいることを知った感じか。ちょっと違うか。

この画像を探して1,100円分も電子書籍を買ってしまった…

ジョンヨンがいまどういう状況なのか。復帰情報はないか。
気になって日に何度も検索する内に、すっかりジョンヨンペンになってしまった。これが推しということなのか。

そんなこんなで私の生活に完全にTWICEが入ってきてしまった。ファンクラブなんか入るのは生まれて初めてである。
中2の時に安室ちゃんのことがかなり好きになって下敷きとか買ったが、20年以上振りに有名人に深く興味を持った。自分は実は歌って踊れる人が好きなのかもしれない。

ジョンヨンが元気になるまでしっかりと休んで、いつか万全の状態で復帰してくれることを心から願います。

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