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(42)The Future of ‘Birds-first’ Breeding「考えを改めた瞬間」

いつもありがとうございます。鳥爺です。 

ヨウムのペアが入った50cm角の箱の出入口を塞ぎ、その箱ごと繁殖場の部屋に移動しました。
繁殖場には大きいケージがいくつもあります。
ペアのヨウムは箱ごとそのケージに入れられました。
この箱をそのまま巣箱として使うようです。
たしかにこのペアは、この箱を巣として使うつもりで入ったのですから、理にかなっています。
今まで飛び交っていたフライトケージよりは狭いですが、それなりの広さがありました。
少なくとも国内で見たことがある繁殖用ケージよりは広かったです。

さて、他のケージにはすでペアが繁殖をしている最中でした。
抱卵しているペアが多いですが、すでに孵化し子育てをしているペアもいました。国内で私が視察した繁殖場は、繁殖場は掃除が行き届いてなく、不衛生でした。
その理由は繁殖率を上げるためにあまり人が関わらない方がいいと言われたからです。
しかし、ここは違います。明らかに毎日掃除をしています。
私たちが視察したときも掃除をしているスタッフがいました。
念のためにスタッフに聞きました。
やはり毎日掃除をしているとのことでした。

果たして国内外で言っている「繁殖率が下がる」は本当でしょうか?
ここでは毎日掃除をし、食事も水も毎日交換しています。
繁殖ケージにはそれぞれコンピュータで印刷されたカードが貼ってあります。
そこには繁殖をスタートした日、ペアのプロフィール(リングNo、生年月日)、繁殖の記録などが記載されていました。
特に繁殖の記録には、産卵した日、孵化した日、ヒナのオスメスの数、などが印刷されていました。
これらデータをコンピュータに入力し、データベース化して活用している様子が見て取れました。
この資料を見る限り、繁殖が順調に行われています。
個人的な感想ですが、「鳥が選ぶペアリング」が功を奏したように思いました。

私が国内外の繁殖場で聞かされた話
・人が関わると繁殖率が下がる
・ヨウムは神経質なので繁殖が難しい。だから知らない人が見ると繁殖しなくなる

シッタカスの繁殖場を見て、180度考えを改めました。

(つづく)

今日も素敵な一日になりますように(^o^)/

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