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(21)鳥爺DJ奮闘記「これしかない一言」

いつもありがとうございます。鳥爺です。

実はカワダさんがディスコの話を始めたとき、私は「聴く」ことに専念しました。半年間習った、覚えたての技術を私なりに駆使しました。
実技の授業のときは「聴く側」も「話す側」も半年間一緒に学んだ仲間でしたので、手の内(?)を知っていました。
なのでなかなか本気モードになれませんが、今は違います。無口で、眼で威圧する人だと思っていたら、少しずつ饒舌になってきました。「聴く」効果が現れてきたのかもしれません。

そして、ディスコの話からカワダさんの業界(?)の話までしてくれました。業界話はあまり聴きたくなかったのですが、、、(汗)。

すると驚くべき変化が見えてきたのです。

私のことを「あんた」「おまえ」と言っていたのが、途中から「松本さん」と呼ぶようになったのです。
これはチャンスかもしれません。いよいよ交渉開始です。

先制パンチはカワダさんからでした。

「松本さん、貸したお金はいつ返す?」

「こんな大金、すぐには返せません」

「じゃ、どうする?」

「カワダさんはどうしてほしいですか?」

「俺は金さえ返してくれれば、それでいい」

「そうですか。じゃあディスコは潰してもいいですね?」

「いや、それは困る。東京や名古屋のディスコまでしょっちゅう行けんからな」

「でも、ディスコは潰さない、お金を返す、こんなこと私には無理です」

「たしかにそうだな、、、、」

「じゃ、一緒に考えてくれませんか」

と、こんなやりとりを続けました。

そして最終決着というか、落とし所を探りました。

「銀行さんには、元金はそのままで、金利だけを毎月返済するように交渉します」

「ほう、それで、、、」とカワダさん。

「ディスコの内装に使っている什器、備品はリースなので営業を続けながらリース料を払います。そうすればディスコはそのまま継続できます」

「それはありがたいが、松本さんディスコ素人だろ? 何か方法はあるのか?」

「即答はできませんが、やってみたいことがあります」

ディスコの営業を最初から最後まで見て、改善できることがいくつか思い浮かんでいました。

「わかった。ところで俺のところへの返済は?」

そう、これが一番の正念場です。
この難関を乗り切るためには「これしかない」という一言をぶつけました。
その言葉を聞いたカワダさんの顔は、今でも忘れません。

さて、そのこれしかない一言とは?

(つづく)

今日も素敵な一日になりますように(^o^)/

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