ハオルチアとは?特徴や種類などの魅力を知って楽しく育てよう!
インテリアアイテムや癒しグッズ、ペット的な存在として昔から人気の高い観葉植物ですが、コロナ禍中はさらに需要が高まりました。
空間にポツンと緑があると、癒しを感じれる方もいるのではないでしょうか。
そんな人気の観葉植物のなかでも、とりわけ可愛らしくて水やりの手間がかからないのが、多肉植物です。
多肉植物と一口に言っても、さまざまな種類が存在します。今回、ToriDoriみどりからご紹介するのは、多肉植物のなかでも希少性の高い「ハオルチア」。
プニプニした種類や、トゲトゲした種類、ゴツゴツしてそうな種類まで、豊富な種類がが特徴的です。
Haworthiaというつづりを「ハオルチア」、「ハオルシア」、「ハワーシア」と発音される方もいます。ここではハオルチアで統一いたします。
お店で見かけて、気になっているけど育て方が分からなかったり、そもそもハオルチアとはなんだ?と疑問を抱いている方もいるでしょう。
そこで今回は、ハオルチアの概要、特徴、種類などを詳しく解説。楽しく大切に育ててあげて、あなただけの癒しのグリーン空間を目指してみてください。
参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000028146.html
ハオルチアとは?
ハオルチアは、原産地は南アフリカのケープ州を中心に限定されたエリアに生息。岩場や寒暖差の激しい環境、水分量の少ない環境下でも生きていけます。
ロゼット形(植物の葉が円状に平面的に広がる形)と呼ばれる形に育ち、長期間雨水がなくても枯れないように進化してきました。葉に水分を含む形状で、多肉植物の特徴的な厚みのある葉が特徴です。
南アフリカからナミビア南部にかけて100種類ほどの種類が生育しており、今後も種類の統合や種別などが行われていく予定です。
ハオルチアの特徴
ハオルチアは葉に特徴があり、初めて見る方は透明感に驚く方もいるのではないでしょうか。見た感じ、「プラスチック感」があり、その透明感のある葉に光が当たると、キラキラ輝くため「生きる宝石」とも呼ばれています。マルシェなどでもツンツンして「おー!」というお客様も多くいらっしゃいます。
また、反対にゴツゴツした葉も存在し、この2種類の葉がハオルチアの大きな特徴です。
葉が透明の種類やトゲトゲした種類など多種多様
ハオルチアには多種多様な種類があります。約100種類あるといわれており、世界中で育種家が新しい品種が作られています。
ハオルチアは硬葉系と軟葉系の2種類に分類
ハオルチアには硬葉系・軟葉系の2種類があります。
硬葉系は葉が硬い・茎がシャープな特徴があり、見た目はゴツゴツしているので力強さを感じられます。
一方、軟葉系は葉が柔らかい・透明感のある繊細な印象。ハオルチアの種類によっては葉先が透明になっており「窓」と呼ばれる箇所に日光が当たると、キラキラと光るのが愛らしいです。窓に当たった日の光が葉の中で乱反射し、葉の中全体で光合成をおこないます。寒暖差の激しい環境で進化した結果、その光の乱反射が「光の宝石」として見ている人を癒しています。
ハオルチアは越冬する多肉植物
ハオルチアは春・秋が生育期の多肉植物です。
夏の暑さの中でのムレは苦手です。また、気温5度を下回ると休眠するとされています。
休眠する前の秋ごろからは、水やりの頻度を減らすように意識してください。「冬の休眠の間は水やりをしない」くらい極端に断水しても大丈夫です。水やりをしても、月1回程度に抑えてください。肥料は春になって休眠が終わるまではあげません。経験上ですが、冬場は水を植物から抜き、寒さに対して耐性を持たせる。ToriDoriみどりのハウスではー2度まで下がりますが、割と大丈夫。ただし自己責任でお願いいたします。(^^;)
また、部屋の中の日の当たる暖かい場所に置き、寒さに晒すことがないようにしましょう。
ハオルチアは花を咲かせる
葉が特徴のハオルチアですが、春や秋の生育期には花を咲かせます。
葉っぱだけでなく花も楽しめますが「ハオルチアの生育に関していえば、実は花が咲く前に切ってしまった方がいい」とされています。
理由は、花が咲くことでハオルチアの株への負担が大きくなり株全体が弱ってしまうため。
弱るリスクを少しでも減らして健康的に育てるためにも、花が1〜2輪咲いたら3cmほど茎を残してカットしてください。残った茎はしばらくすると乾燥して引き抜くことができます。
花を楽しむこともいいですが、この一手間で健康的に育てられるので、ぜひ覚えておいてください。ご自身で交配を楽しまれる場合は残してください。
ハオルチアの育て方
ハオルチアは、ほかの植物同様に明るい空間に置いたり外で育てたりできますが、強い日差しの直射日光にだけは気をつけてください。
基本的に多くの観葉植物が、日光不足に陥ると元気がなくなり枯れてしまいます。ハオルチアも同様に、日光による光合成は欠かすことができません。
しかし、そのなかでも特に注意しなければいけないのが、ハオルチアの「窓」です。ハオルチアの窓と呼ばれる軟葉系の葉先は葉緑素が薄く、直射日光に当たると葉が焼ける現象(葉焼け)が起きてしまいます。
一度でも焼けてしまった葉は、二度と元に戻ることがないため、直射日光には気をつけましょう。ただし、日の光は必要なのでお部屋の明るめな場所(室内の窓辺など)に置くようにしてください。
また、ハオルチアの生育期である春・秋には、土が乾いたら水が流れ出るくらいたっぷり水やりをしましょう。
その後は、水のやりすぎに注意しながら、下の葉っぱに少しシワが寄ってきたタイミングなどでの水やりがおすすめ。
ハオルチアを育てるときの注意点
ハオルチアは病気の心配がほとんどいらない多肉植物です。
しかし、病気の心配がいらないといっても安心はできません。害虫やウイルスによって枯れてしまうことがあるので、日頃の変化に注意しながら育ててあげてください。
色艶が悪いと感じたら病気に注意
ハオルチアを育てている過程で「元気がないな」と感じたら、病気の可能性も考えましょう。
軟腐病(なんぷびょう)
軟腐病にかかっていたら、まず臭いで分かります。
傷のなかから細菌が入り込み、腐敗臭を放つので、きつい臭いがしたら細菌に感染した葉を取り除いてして殺菌してください。
高温多湿を避け、風通しの良いところに置くことが必要です。根腐病(ねぐされびょう)
下の葉が枯れて根が黒く変色していれば、この病気を疑ってください。根腐病も細菌が原因で、高温多湿になる夏場によく見られます。黒く腐った根っこは駆除し、できれば土も新しく変えるようにしましょう。
ハオルチアの天敵である病害虫
ハオルチアに限らず、元気がなくなってしまう原因の1つに害虫被害があげられます。
かわいいハオルチアを長く、元気に育成するためにも、害虫被害に注意することで伸び伸びと育ってくれます。
アブラムシ
ハオルチアの生育期である4〜6月・9〜10月に現れてきます。小さな黒色や緑色の虫が葉っぱに付いて養分を奪っていくので、葉っぱに黒い物体を見かけたときはすぐさま退治することが大切です。なおアブラムシは、殺虫剤で駆除できます。ガイガラムシ
葉っぱや茎に付くアブラムシと違って、花に付きます。殻を被ったような黒い虫を見つけたらすぐに殺虫剤で駆除してください。キノコバエ
土に現れ、根や茎を食べていきます。高温多湿が原因で発生するので、土が湿った状態にしておかず、必ず水はけがいい状態に保つことが大切です。
まとめ:ハオルチアは育てやすい初心者向け
ハオルチアは、植物を育てることに慣れていない初心者にも育てやすいです。
元来、砂漠地帯で育ってきた多肉植物ですので、頻繁な水やりも必要ありません。また、比較的小さい種類が多いので、お部屋のインテリアとしても楽しめます。葉っぱの表面がキラキラ光り宝石のような輝きは、見ているだけでも癒されるでしょう。
直射日光を当てない
水やりを頻繁にしない
病害虫に注意する
上記などを注意して、比較的育てやすいハオルチアで気軽に多肉植物生活をお楽しみください。
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