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2言語あるから、わたしはもっとわたしらしくいられる

こんにちは、とりコレクターです🐣
今回は、言語学習について。

これまでもちょこちょこほのめかしてきましたが、わたくしとりコレは「人生の半分以上が英語でできている」人間です(とりだけど)。
といっても、生まれたときからそうだったわけではなくて、あくまで学習者として人生の大半を英語と共に送ってきた、という意味です。

日本っておそらく「英語学習大国」で、個人も企業も国も、英語学習を推し進めているように感じます。
もちろん、特に英語はビジネスや学業でも使えることが多いし、
言語=実用的な知識やスキル、という面は否定できない。

しかしながら、わたしが強調したいのはそういう「わかりやすく実用的」な部分ではなく、もっと「人間としてのコアな部分に関わること」であり、
自分と仲良くなる、自分をもっと好きになる」ための1手段。

カネになるかはさておき、わたしが個人的に「英語(他言語)を学んで良かった!」と思うことをシェアしたい。
ということで、長らくあっためてきたネタをちゃんと言語化してお伝えしたいと思います!

1. 「ズバリ」表現できる言葉や表現が増える

まずはコレ。ボキャブラリーが大きくなって、表現の幅が広がるということですね。

なんでそれ大事なの?と思われるかもしれませんが、
「自分が感じた / 表現したい / 伝えたい ことを、そのまま出す」って案外難しくありませんか?!
そしてそれがちゃんとできないと、なんだかもやもやすると思うのです。
まずは自分が感じていることを、ちゃんと自分でわかってあげたいとわたしは思うのです。

たとえば、inspireという単語。
わたしはとても好きな言葉なのですが、日本語でしっくりくる表現って(わたしとしては)ないんですよね。
「感化する」? うーん、なんかちょっとちがうんだよな…
inspireって言うしかない。

たとえば、introvertという言葉。
日本語に訳すと「内向的」なんですが、英語だと「内に向かう」という感じ。
もちろん日本語と同じニュアンスがあるにはあるけど、英語ならより客観的に「内側に向かっている、深い思考や自問ができる」というニュアンスも感じられるんです(少なくとも、わたしは)。
そしてTED Talksなどでも挙げられてましたが、introvertであることは強みとして再認識されてもいます。
https://www.ted.com/talks/susan_cain_the_power_of_introverts

なんとなく、日本語で「内向的」っていうとネガティブな感じしか受け取れない気がするんですよね。

2. 思いや感情を表現しやすい

2つ目は、コレ。
多言語 / 他言語のほうが、自分の思いや感情をストレートに出しやすい、ということ(少なくとも、わたしは。)

これは言語にもよると思うのですが。
わたしはいわゆる第一言語が日本語、第二言語が英語、という典型的なパターン。

おそらく言語の文法構造や文化背景などによるとは思います。
でも、少なからずいわゆる「第二言語」と自分の間って、程よい距離感がある場合が多いと思うのです。
ある意味、第二言語という仮面をかぶっている、みたいな。
でもだからこそ、仮面がないときではできないようなことができたり、かえって自分らしくいられたり、ということが起こると思うのですよね。
(たぶん演劇で役を演じることにも通ずる)

少なくとも、わたしは英語を使っているときのほうが、自信をもって、より自分らしくいられることが多いです。
「何て思われるか」とか、「相手の年齢とか立場」とか、あんまり気にしない笑
(※とはいえ英語にも丁寧な言いぶりとカジュアルな言いぶりはありますので、自分がどの程度の言葉を使っているかのご認識はご注意を!)

自分が思うままをすんなり言葉にできるのは、わたしの場合はやっぱり英語なんです。
大切な人へのThank you, Sorry, I love youなんかも含めて。

3. どんな「わたし」でいるかの選択肢が増える

最後は、コレ。
上記の2.↑とだいぶかぶることはかぶるのですが。
社会学とか言語学の世界では、identityといういわゆる固定的/静的なステータスではなく、investmentと呼ばれる躍動的/動的なアクションとしてとらえられることが多いです。
(わたし自身、いわゆる「アイデンティティー」というトピックは大好きなのですが、それは単一で固定的なものではなく、多面的で常に変化するもの、という認識です。)

つまり、
「どんな『わたし』を表現するために、どんな手段を使うか?」に対して、時間や労力を投資(= invest)するということですね。

要するに、「どんな言語で、どんなわたしとしてふるまいたいか?」を選択する幅が、単純に多言語できればできるほど広がるということ。

わたしの場合、
「日本語でいかにも日本っぽくふるまう」こともできれば、
「日本語で英語っぽく話す」こともできるし、
「英語で日本っぽさを出す」こともできれば、
「英語で英語っぽく表現する」こともできるし、もっと言えば
「両者を織り交ぜる」こともできるわけです。

わぉ!
自由自在!

こういう選択は相手や状況をみて無意識に選ぶことが多いかもしれないけれど、
「自分で意識的に選び取る」という可能性が増えると、自分をよりよく理解して、自分をより好きでいられると、わたしは思うのです。

4. 最後に

いかがでしたか?
日本では特に、
「外国語 = 英語」であり、
「英語 = 学校やビジネスで必要な知識やスキル」であって、
「英語 = (ただの)ツール」という面が強調されがちな気がします。

が、わたしは主張したい。
「それだけじゃないよ!!」と。

そしてそういう、一見役に立たなそうなことのほうが、案外本質だったりしませんかね?と。
(とはいえ、みんなお金稼いでゴハン食べてかなきゃですからね。そこが全然大事ではない、ということではないです。念のため。)

この記事が、「ガチの実用として役に立つ」だけじゃない、言語学習の「おいしいところ」にスポットを当てられていたら、幸いです。

以上、ここまでお付き合いいただきありがとうございました🐣🎵


~*追記*~
もう1つ利点を思いついたので、備忘も含めて書いておきます!

4. 片方の言語の知識によって、もう片方の理解が深まる
たとえば、first = 初、early = 早、fast = 速、みたいな。
これは日本語でも入り混じるので万能ではありませんが、少なくとも基本的概念のすみわけには役に立つかな、と。

これが結果的に、1. や2. や3. につながる気がします!


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