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絶対スッキリで見たい

情報は時にして暴力的だ。

知りたい、知りたくない関係なく、我々の目に飛び込んできてしまう。

油断はならない。いつどんな時でも注意を払うことが必要だ。

なぜ、改めてそんなことを思うのか。
そう思ったきっかけを是非、書き残しておきたい。


先日までスッキリで特集をやっていたNiziProjectに奥さんと一緒に見事にハマった。


在宅期間の長かった奥さんがハマり、たまに私も見ている程度だったが、奥さんが繰り返しYoutubeでNiziProjectを見るもんだから私も一緒に夢中になってしまい、最終週には毎日スッキリを録画するぐらいハマった。

一生懸命に努力する彼女たちに純粋に応援したいファンの気持ちと、J.Y.Parkさんの正しく厳しく、そして優しい姿勢にマネージャーとしてあるべき姿を学ばせてもらいたいという気持ちと色々とあいまって毎週欠かさず見て、年末の特番も見たドラマ3年A組ぐらい熱中してしまった。

そんなもんだから、1年間かけて応募者を厳選し、厳しい東京合宿、韓国合宿を耐え抜きいた候補者12人の中から、明日デビューするメンバーが決まる!という最終日の放送はもう前日から楽しみだった。

更にデビューする人数も当日まで決まっておらず、頑張り次第では全員がデビューすることもできるということだった為、当日までどういうメンバー構成で、誰が選ばれるのか分からないというサプライズ演出はありきたりな日常の中で少し、でも大きなワクワク感を与えてくれていたので、早く観たい!という気持ちでいっぱいだった。


NiziProjectの番組自体はスッキリの前日夜中に放送があり、スッキリでの特集時にはメンバー決定は公開しているということは知っていたので、早く知ろうと思えばスッキリを待たずして知ることはできたのだが、私と奥さんはスッキリを通して、NiziProjectにハマった身なので、デビューメンバー決定もスッキリを通して知りたかった。
加藤さん、春菜さん、水卜さんのリアクションや森アナウンサーの熱の入った解説などと一緒にエンディングを迎えたかった。
これはただの情報として知りたい、ではなく、エンターテインメントとして楽しみたいという欲求だった。

デビュー人数や、デビューがきまった候補者、グループ名など、何1つとして情報は入れたくない。
全ての情報をスッキリで知りたい。
そうすることで自分達の中でのNiziProjectというエンターテインメントは完成する。

なので前日からSNSなどの情報は遮断し、朝もSNSは見ないように心がけていた。

当日はあいにく在宅期間も終わり、会社に出社しなければならなかったので、スッキリを観ることができるのは仕事が終わって家に帰ってからだ。
まぁエンターテインメントは待っている間もエンターテインメントだと受け入れ、出社の準備をし、先に出る奥さんを見送り、悠々とデビューメンバーは何人かな~と考えながら歯を磨いていたのだが、そんなときに奥さんからLINEが届いた。

忘れ物でもしたのかな~と開いたら、こんな内容だった。

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残念。
奥さんはLINEニュースという情報の暴力にどうやらK.O.されてしまったようだ。

可哀想に。
慰めの言葉でも贈ってやろうと、返信を打ち始めた時に続け様にメッセージが入ってきた。


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なぜ言う。
なぜ言ってしまったのだ。

絶対スッキリで知りたいと一緒に話していた旦那になぜ、結果を言うのだ。
辛い思いをしたのは分かる。旦那として一緒に受け止めてあげたい。しかし、それとこれとは話が別ではないのか。
そう考えても時すでに遅し。

ネット社会において、情報という武器で暴力をふるうSNSなどの情報を一切遮断し、エンターテインメントとして楽しみにしていたNiziProjectの結果はまさかの奥さんからのLINEで知る結果となってしまった。

こんな出来事があったおかげで、その日の仕事は身に入らず、結果無駄に残業してしまう羽目になった。(単純に仕事が遅かっただけかもしれない)

今回の件で学べたこととして、

情報は時にして無常だ。
知りたい知りたくないに関わらず容赦なく我々の目に飛び込んでくる。

ということだ。

21世紀になり、情報社会になり、Society5.0時代と言われる時代になった。情報がまぎれもなく武器になり、情報を駆使できる人が勝つ時代を言われている。
情報が世の中を埋め尽くすだろう。情報が世の中を豊かにするだろう。

しかし、情報を扱うのは人間だ。

情報を使って良くすることも悪くすることも、全て扱う人間次第ということだ。

今回、奥さんも私も情報を扱いきれず、エンターテインメントを100%で楽しむということができない被害を被ってしまったが、今後加害者になることだって考えられる。

常に相手のことを考え、言うべきなのか言わないべきなのか、見るべきなのか、見ないべきなのか判断できる基準をもった人間になりたい。
そう思った出来事だった。

そう思うことで、今回の悲しみを昇華させることができると思うので、書かせてもらった。

最後に残念だったけど、なってしまったことは仕方ない。と気持ちを切り替えて帰ってから録画していたスッキリを見て、しっかりかっちり感動してデビューを祝福することができたので、最終的にはそんなことは気にならないぐらいNiziProjectには大満足だったということも書き残しておきたい。

NiziProjectありがとう。
勉強、そして楽しまさせていただきました。

おわり。



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