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漫画『ふたりのポラリス』一巻感想


・私がこの漫画を手に取ったきっかけ

 私が少女漫画を日常的に読んでいたのは、だいたい小学生の頃までです。その後私は百合に出会い、男女の恋愛を主に描いている少女漫画からはどうしても足が遠ざかっていきました。

 最近になってから、ふと少女漫画をまた読んでみたいなと思いました。私は少女漫画のキラキラした女の子の絵が好きで、特になかよしやりぼんによくあるような感じの絵が好きなので、そういった絵が恋しくなったのです。そして、百合(っぽい)少女漫画を探そうと思いました。ちなみに、私が昔読んでいた頃の少女漫画の中にも『野ばらの森の乙女たち』、『美少女戦士セーラームーン』、未だにコミックスを読み返すくらい好きな『荒野の恋』など、百合漫画や百合っぽい要素のある少女漫画はありました。

 そうしてTwitterで紹介されていた、今回私が紹介させていただく柚原瑞香さんの『ふたりのポラリス』を手に取ったのです。

・感想

※ここからネタバレがあります。また、まだ一巻しか読めていないので的外れなことを書いていたらすみません。

・『ふたりのポラリス』は百合なのか?

 まだ一巻なのでなんとも言えないのですが、恋愛という意味の百合ではないと思います。女の子たちの巨大感情という意味では、多分これからそうなっていくという期待は大きいです。私はどちらも好きなので、とても楽しみです。女の子どうしの義姉妹の物語なので、友情や(家族としての)親愛の描写になると思います。

・絵について

 THE 少女漫画という感じの目が大きくてカラフルでキラキラ! という絵なので、そういう絵が好きな私はとても嬉しかったです。絵で選んで購入した部分もあります。トーンの使い方なども少女漫画らしくて良いですし、小さなコマでも絵が綺麗です。

・お話について

 話自体は家庭の話やいじめっぽい描写があったりなど、ここだけ聞くと重そうですが絵が可愛いのと話のテンポがいいのでわりと気負わずに読めます。主人公の心理描写は読者(りぼんに連載されていました)に分かりやすいようにわりとさらっとしているのですが、もし自分が主人公くらいの年齢で同じような場面に遭遇したら確かにこう思うだろうなあ、という説得力がありました。思春期的なモノローグなのですが、ヒリヒリしすぎていないので読みやすいです。

・キャラクターについて

 主人公の星は一見いわゆる陽キャなのですが、友達にも家族にも色々と気を使っているあたりえらいな〜と思いました。深月へのいじめに(一巻の時点では)深く介入できないところもリアルでした。

 深月はいい子ですが少し重く、多分そういうところが他人に少し嫌がられてしまうんだろうなあ……と読者(私)に自然に思わせてくれるところが上手いです。
 私の好きな『よるのばけもの』という小説があるのですが、そのお話のヒロインも深月とは全然タイプが違いますが、なんとなくずれたところがあってそれを少し思いだしました。 
 だからといって深月をいじめている人達が正しいとは思わないので、ここからどんなふうに物語が進むのか注目しています。

 余談ですが少女漫画でシリアスな話というとだいたいいじめが絡んでくるイメージがあるので、他の色んな社会問題などを少女漫画で扱ったものも見てみたいです。例えば『さよならミニスカート』のような。

 今回のnoteはここまでです。最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。

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