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読書会記録【哲学と宗教全史】 ーー長年のもやっとが言語化できた!

読んでこなくても楽しめる読書会。
2020年10月に開催した、みんなで読んだ「哲学と宗教全史」についてと対話の備忘録です。

みんなで読んだ本

『哲学と宗教全史』
「現代の知の巨人」とも呼ばれる出口治明さんの著書です。
「読者が選ぶビジネス書グランプリ2020」
 総合グランプリ第6位・リベラルアーツ部門第2位
発売日 : 2019/8/8
単行本 : 468ページ

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本についてざっくりと

タイトルから想像つくように、日本人が苦手とすると言われている、哲学と宗教の歴史が、時系列に著者が知っていることを、淡々と書かれている印象。
面白かったのが、ヨーロッパでこんなことが起きているときに、東洋はこんなことが起こっていました、という地域を超えて時系列になっているところ。

とはいえ、手頃なページ数なので、各哲学・宗教について、深堀り分析されているわけではないです。
濃厚な深い情報ではなくて、広く浅くな情報。
特定の地域や哲学・宗教について知りたい方には物足りないかな、、

異質な世界の歴史や出来事は、ビジネスの世界では専門分野の知識やデータよりも、ヒントになったり、新鮮な発想をもたらしてくれることが多いという考えから、哲学や宗教を学ぶことはビジネスの世界でも有益ではないか、ということみたいです。

とりあえず、入門編としておすすめな、わかりやすい歴史書です。

対話の備忘録

本の内容についてはこんな感想。

・流れを抑えるのに良かった
・著者はカント好きそう
・出口節じゃなくて、通説って感じ。
・アメリカのことが書かれていないのはなんでだろう?
・抑えるべきところは抑えてあり、参考書として良い本。
・物足りなさもあった。
・読書会の機会がなかったら読まなかった本

引き続き、対話の備忘録。

正解があった時代は昔の話。
今は正解のない時代だからこそ、本を読むだけではだめで、読んでどうするかが大事なのでは。
昔がどうだったってことじゃなくて、それを踏まえて、今の哲学や今の自分のあり方とか、語れるようになりたい。

読んでいて、哲学と宗教の境目がわからなくなってきた。
哲学も宗教も真理を求めるものとしては同じなのに、分けて名前をつける意味があるのか、、、
真理を求めるという視点では、科学も物理もスピ系も同じ。
人類は「知りたい」と思うもの。

これまで出口さんの本を読んで、スッキリしないことがあった。
今日、みんなと話をして、それが言語化できたと思う。
やっぱし、違和感やもやもやを見過ごさないで大事にしたほうがいいと思った。
それを感じる、身体感覚はとても大事。

半沢直樹や鬼滅の盛り上がりって、人々はマスになる拠り所を求めているのかもしれない。
全体主義の足音が、、、

まとめ

哲学と宗教の歴史の話から、現代の私たちを考える良い機会となりました。
本を読むだけ、歴史を知るだけでは生きていく知恵にはならない。

今回も学びの多い読書会でした!

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