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#5 出口汪の「最強!」の記憶術

インプットしたことを長く定着し、頭の引き出しにしまっておきたいということから、本書を読むことにした。思い返すと今まで記憶に関する本はあまり読んでいなかった。

1.忘却曲線をイメージする

有名なエビングハウスの忘却曲線である。あることを記憶したとき、20分後42%、1時間後56%、1日後になると74%も忘れてしまうそう。
つまり、「人は忘れる生き物」なのだ。
忘れることを阻止するために、有効なのが時間をおいた復習。なるべく1時間後や1日後などにすぐ復習することが記憶定着の鍵となる。当然反復回数が増えるたびに記憶に残っていく。

2.記憶には段階がある

1のことは多くの機会で聞いたことがあったが、これから書く2については初めて知った。

英単語アプリを運営するセレゴジャパンが提唱する記憶の段階は4つあって、
①ファミリア
②リコグニション
③リコール
④オートマティック である。

①は言われれば思い出せる程度
②は選択肢を与えられれば思い出せる程度
③はほとんど再現できる程度
④は意識せずとも自然と記憶している程度

まず目指すべきは③であると思った。
選択肢を与えられる機会はそうそうないので、意識的にでも自分の頭から記憶を出せるようにしたい。
やはりそのためには、忘却曲線をイメージした復習が必須となる。

3.記憶には論理が必要

1で述べた忘却曲線には実は罠がある。それは、エビングハウスが行った実験は単純な文字羅列の記憶のデータであることだ。文字の羅列、例えば「38276286」のようなものである。それを覚えることはほとんどの人はあまりなく、むしろ本の内容など論理的なものを覚える機会が多いと思う。
そこで、論理に落とし込んで覚えるのが有効である。本書で紹介される論理とは、ざっくり3パターンあって①=の関係②対比の関係③因果の関係である。
歴史などで年号を覚えられなかった経験がある人も少なくはないと思う。これからは「1854」などの数字ではなく「どういう流れで」「つまり〇〇で」「〇〇とは反対で」などと論理的に結びつけていくことが記憶定着の鍵となる。

本書で述べられたことを実践して、学んだ内容をこぼさないようにしていきたい。

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