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渋沢もちょっとだけ出てくるよ(ほんまちょっとな)

大河『青天を衝け』の影響か
夏休み図書フェアてきなやつか知らんけど
ふと本屋で平積みになってる本を見た

最後の将軍 司馬遼太郎

そういえば、ぼんやりしか知らんな
家茂から慶喜ってどんな感じで移ったんやっけ
相当ゴタゴタしてたことと
すげえ頭が良くて回転早いイメージ
でもなんでかあんまり好きじゃない
そんぐらいしか慶喜に対するアレがなくて
知らんくせにあんま好きちゃうって思うのも
慶喜に対して失礼か。とかなんとか
咄嗟に思うと同時に読んでみようかなて

ちなみに大河は見ていない
渋沢栄一にも吉沢亮にも興味あるけども

読んでみて、まず言えるのは
やっぱりあんま好きちゃうわ慶喜
我々の抱く武士道やとか、将軍やとか
そういった概念からあまりに遠く
どちらかというと現代人に近い感覚を持ってたんちゃうかな
事実、明治に入ってからもまぁまぁ生きるし
そういう意味でも私の中で『お殿様』てきなイメージと
ちょっと違う印象

どうしても佐幕の気持ちに寄り添ってしまう
もちろん倒れることは知っているけども
特に会津を贔屓して見てしまうのよ幕末は
完全に個人的な感情で(会津出身ではない)

だからやと思う
こんなにも、将軍を頼みにしている家臣や
命投げうって戦おうという藩士たち
それぞれが懸命で死に物狂いやったはず
それを嘲笑うように慶喜はいちいち姑息で周到で
さっき殿様てきイメージから遠いとは書いたけど
そういう面では誰よりも為政者
殿様思考
長州大討込の出征宣言からの中止宣言なんかは
奥歯噛み締めたわ
お前っ…マジかぁ…なった

作中に書かれている表現を借りれば
『本来の貴族』ということなんやろうな
感情生活が尋常の育ちの者とは違っている、と書かれてた
ほんまそういう事なんやろう

慶喜あんま好きちゃうわ派の私から見れば
マジこいつアレやなって思うだけで
歴史的に見たら確かに優秀で多才で賢く
大政奉還をサラっとやってのける先見の明
フットワークの軽さ
そりゃあ語り継がれるわなぁと思う

でもさ、都落ちして江戸に帰還して
世間の判官贔屓を利用しつくそうという魂胆
止まらないセルフプロデュース
どういう形で自分が後世、歴史に登場するかを
何よりも気にしたという慶喜のこと
やっぱり、お前っ…マジかぁ…の気持ちなる
松平兄弟を散々振り回して捨てたこと
私、忘れてないからねっ!怒ってるからねっ!

好感のもてるところといえば
なにせ趣味が多く暇つぶしに困らんかったて話
安政の大獄に伴って蟄居させられた時期も
謹慎中いうたかてやることいっぱいあるしウェーイ
ゆうて(いやゆうてないけど)
書画、騎馬打毬、屋敷の修繕…とにかく多芸、多才
なんかそんな時代の武士とかってさぁ
謹慎ともなれば奥の座敷で一生正座してそうじゃない?
やったとして写経みたいなイメージない?
別にシュンとしとかなアカンわけちゃうし
その間にもやりたいことやる慶喜スタイル
好感もてるわ
そういうとこが現代人に近い感覚やなって

水戸に産まれて、一橋家へいき、徳川最後の将軍になり
300年の江戸幕府を終わらせた
さらに明治まで生き77歳で大往生

好きじゃない好きになれないと言いつつ
この人への興味はまだまだ湧いてくるな

次は、私の中の好きじゃない歴史上の人物ランキング
そこそこ上位に食い込んでる坂本竜馬でも読むか
司馬遼太郎といえば、やしな
なんとなくつながりで
…長いよなぁ、あれ



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