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あまりにも狂気

松本次郎の漫画に出会ったのは何歳の頃か
熱帯のシトロン巻末を見てみたら
2001年
えーそうやったかなぁ??
中学生やった気すんねんけど違うかったかぁ
曖昧な記憶は突き詰めても得るもの無いので
そこで黙って座っとれ

どっちにしても人格形成フワフワしてる時に
のめり込んだ松本次郎作品
こう、なんか、あるやん、サブカルぽいものに憧れる
ヴィレッジヴァンガード大好き!みたいな時期
今も好きやけどな

良くない!!良くないよー!!
思春期に読むにはあまりにも狂気
や、けどこんなもん思春期に読まないつ読むねんて
感性で生きる時期に読まないつ読むんて
それも思うよね
今でも初めて読んだ時の衝撃
鮮明やもんなぁ

フリージアが有名ですかね
なんかようわからん映画化もされたし
愛蔵版コミックも出たし
しかしあれをどう思って映画化したんやろ?
観てないけど絶対無理じゃない?
相当感覚的で薄暗くて捉えようなくない?
主人公ヒロシの存在がまずコンプラNGやろ
放送禁止やん表現の自由で乗り越えられへんやろ

最初に読んだのは熱帯のシトロン
次に未開の惑星(ほし)
ウエンディも読んだし所持してるけど
もっぱら読み返すのはシトロンと未開
サイケデリック!エロティック!グロテスク!
ページをめくるたびいちいちショッキング

シトロンはひたすらに混沌&混沌
めまぐるしい混乱にめちゃくちゃ憧れる
読み終わっても『なるほどね…』ゆうて黙ってしまう
ほとばしってるね、エネルギーがね
麦子の部屋、ブラウン管テレビ、バスタブ
印象的なもので溢れかえっている描写
言葉にすんの難しすぎるな全然書けん
ウサギより魔女より麦子が怖いです

未開の惑星は前作に比べて
かなりストーリーがあると思う
ストーリー?うーん違うかなそうじゃないか…
ちゃんと人物の感情が読めるというか…
シトロンも、それこそフリージアでも
登場するやつ誰一人理解できひんやん
何考えとんねん、しか無い
でも未開は共感…とまではいかんくても
切なさとか悲しみとか、ちゃんとわかる
やりきれん『どうしようもなさ』をずっと追ってる

ちなみにフリージアは存在がしんどくなって
今手元にありません
めっちゃ悔しい
人間妊娠出産する時期って感性変わると思うねん
食べ物の好みとか五感はよく言われるやん
それだけじゃなくて物事の捉え方とか考え方
嬉しいことも悲しいことも変わる
妊娠は病気じゃないてゆうけど
そういう意味では病気やと思うもん
だから妊娠出産、赤子の育児が終わったころ
私は私の好きやったものを拾い集める作業した
切り捨てたあらゆるものをあらゆる感情を拾い集めて
自分は何が好きやったんかどんな人間やったんか
思い出す作業をちゃんとやった
これ絶対やっといた方がいいと思うわ
意外とみんな言わんだけで見失ってる
周りの母親たちに聞いてもそうやって言うもん
まぁ今んとこフリージア揃えなおすとこは手回ってないんですけども
分厚いやつ出たしそっちで揃えよかな

狂気の漫画家
ここ数年のホープは間違いなく
藤本タツキ先生やな
2016年頃ファイアパンチで話題になった
あれもすごい漫画やったな
間違いなく狂っとる
今出てるチェンソーマンもおもろいし

松本次郎作品、藤本タツキ作品
沙村広明先生が好きな人やったら好きなんちゃうかなって
勝手に思ってます
ぜひ

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