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普通すぎる。

私には誇れるものがない。
それが自信のなさにも繋がっているのだと思う。

思えば、能天気に生きていた小学校低学年の頃は「勉強ができる」と思っていた。
「頭いいよね」と言われることも多かったし、
席が近い友人達に解き方を教えることもあった。
妹は私より頭が良かったため、
「自分は特別頭がいい」とは思っていなかったものの、「多くの周りの人たちよりは、頭が良い」と思っていた。

私の頭の良さはそこまでではない、と気づいたのは小学校6年生の時だ。
通っていた塾のクラスが下がってしまったのである。
そして、中学受験を経て入った中高では、
どんどん成績も下がり、友人達に教えることもほとんどなくなってしまった。
それでも、「頭が良い」と言ってくれる人が何人かいた。
私は否定しつつ、それを裏切らないようにとプレッシャーに感じていた。


これ以降、私は誇れるものがなくなり、
周りを羨ましがる人間と化したように思う。

サークルもやめてしまったし、
バイトでも誇れるようなことがあるわけでもない。
何かを始めたいと思うこともあるが、スタートラインに立つ前に力尽きてしまう。
結局ヲタクは続いているが、誇れることではないし、
今はヲタ卒したいという気持ちがあるため、
いつまで続くかもわからない。

例え誰かに認めてもらっても、
お世辞だろうと素直に受け止められないと思うし、第一そうなる場面がない。


母親に、「かわいい」と言われて育ったため、
同じく能天気だった小学校の低学年くらいまでは自分がかわいいと思っていた。
もちろん、私が「可愛い」と思う同級生などはたくさんいたが、それでも「自分はかわいい」と思って過ごしていた。
今は全くそう思わないし、
男性の芸能人を見て、「かわいい」と思って、
鏡を見てはため息ばかりつく日々である。
やっぱり人は、可愛くないと彼氏ができないのである。


色んなものを見て、知って、
自分が得意だったものを、自分より出来る人がいることを知った今、
改めて無知だったあの頃に戻りたいと強く思っている。

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