キイロイトリ

新米講師の戯言

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「余命10年」を鑑賞して

 何度も泣いた。『死が近い』という現実を意識させられる場面は節々に描かれていた。けれど、多分私が泣いたのは死んでしまう悲しさのせいじゃないと思う。  やり場のな…

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わたしの中の彼が7年ぶりに更新された日

小学生の頃から高校の時までずっと忘れられない人がいた。 特別顔がいいわけでも話が面白いわけでもなく、ただ好きとしか言いようがない、ほんとうの恋を教えてくれた相手…

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「余命10年」を鑑賞して

「余命10年」を鑑賞して

 何度も泣いた。『死が近い』という現実を意識させられる場面は節々に描かれていた。けれど、多分私が泣いたのは死んでしまう悲しさのせいじゃないと思う。
 やり場のない思いを抱えて苦しんでいる姿や、真摯に相手を思う気持ち、自分の一部になってるくらい大切な人のそばに居られなくなる悲しさ、悔しさ、やるせなさ。そういうものにこの映画を通して触れた時、何度も涙が溢れた。

 「時間」というものを改めて認識する、

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わたしの中の彼が7年ぶりに更新された日

小学生の頃から高校の時までずっと忘れられない人がいた。

特別顔がいいわけでも話が面白いわけでもなく、ただ好きとしか言いようがない、ほんとうの恋を教えてくれた相手だった。

小学生の時は暇さえあれば喋っていた彼が、中学に入った途端恥じらいを覚えてしまったのかかなり無口なタイプになってしまった。わたしは嫌われたのかと思い、こちらからも近づけなかった。

それ以来まともに話すこともなく卒業して高校も別

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