わたしの中の彼が7年ぶりに更新された日
小学生の頃から高校の時までずっと忘れられない人がいた。
特別顔がいいわけでも話が面白いわけでもなく、ただ好きとしか言いようがない、ほんとうの恋を教えてくれた相手だった。
小学生の時は暇さえあれば喋っていた彼が、中学に入った途端恥じらいを覚えてしまったのかかなり無口なタイプになってしまった。わたしは嫌われたのかと思い、こちらからも近づけなかった。
それ以来まともに話すこともなく卒業して高校も別になってしまったから、わたしの中の彼は小学生のまま止まってしまっていた。
そんな彼が動き出したのは高校を卒業して3年後、7年ぶりに連絡を取り中学以来の再会を果たした。
当時恥ずかしがってまともに話せなくなってしまったこと、気持ちが変わった訳ではなくずっと未練があったことを話してくれた。当時わたしが好きだった彼がちゃんとそこにいた。
あの時好きだった気持ちが蘇って溢れ出して、もう止められなかった。
その場でもう一度やり直すことになった時はほんとうにこれまでにないくらい嬉しかったのを覚えている。
でも今思えば、それはもう話すこともできない状況で募り続けた想いが最後の最後に外側に出きってしまっただけなのかもしれない。
その日は自分でも再燃したと思っていた彼への気持ちは、その日以降強まることは決して無く、自然と消えてしまった。
都合の良い解釈かもしれないが、彼への気持ちをちゃんと終わらせるために神様がわざと仕組んでくれたのかも知れないと思ったりもしている。
結局別れることになってしまったが、それでも初めてほんとうの『好き』を教えてくれた彼にはとても感謝している。
自身の記録用に書いたものですが、もし読んでくださった方がいらっしゃるのなら嬉しい限りです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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