ちょうどいいコミュニケーション
松江日乗 イノハラカズエ著
「本はさっぱり売れないけれど、お客さんが毎日のように差し入れを持ってやってくる。」
私の古本屋ブームがいまだ続く中、この表紙のことばに心惹かれる。
「契約はしないけど、お土産だけはたくさん持たせてくれるお客さん」にどれだけ会ってきたか。嬉しいけれど。
人はつながりやすくなったのに、どこか希薄で孤独な人が多いことが言われる。そもそも人は孤独。価値観も考えも違うし、同じ人もいないのだから、無理に接触しなくていい。むしろ、離れていて当たり前を前提にし