見出し画像

ページをめくる音で息をする

「ページをめくる音で息をする」藤井基二 著

先月、広島古書組合さんのロゴコンペでお世話になった古書店弐拾dB店主藤井さんのエッセイ。
ほぼ一気読み。

元々、古書には不思議な魅力を感じるところがあって、神保町の古書街はお気に入りの街だったりする。
広島古書組合ロゴ公募の告知を知ったとき、そんな理由もあって応募。

嬉しいことに応募したロゴが見事当選。
その一報をいただいたのが藤井さん。
良い意味でちょっとクセを感じる魅力的な人だった。

その後メールで何度か至って普通のやり取り。
でも何か気になり、インスタを眺める。
この人は「藤井基二」という物語の中に生きている。

その後どこかで藤井さんの著書があることを知った。
迷うことなくポチる。

読み進めるうちに「藤井さん」が彩られていく。
この人はおもしろい。そして正直だ。
世代は違えど、若い時に抱いたほろ苦い小さいつぶつぶが、パチパチと弾けてじわっと消えた。
さらに、店主として生き、日々もがいている姿は、どこか今の私とも重なる。

読み終えた今、ちょっとノスタルジックな詩人になった気分。

サポートありがとうございます!