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火星の人

オデッセイをみた。

 前にも観た(映画館だったかも)けど、たまにあのへこたれない主人公を摂取したくなってしまう。

一人で家にいるのさえ怖くなってしまう事だってあるのに、何百日も、ましてや人類がうじゃうじゃいる地球を何万キロ(もっと?)も離れた場所で一人なんて!「遠い異国の地で」どころではない、「遠い異星の地で」、孤独に暮らすってどんな気持ちなんだろうなー。

映画のなかで主人公マーク・ワトニーの心の内があまり描写されていない気がする。ほぼ彼が一人で喋っているけど、それはカメラに向かっているよそゆきの顔なので、実際の辛い、真っ暗な気持ちというのははっきり言及されることがない。唯一かいまみえるのは、一人でじっと座っていたり、涙を流す横顔のシーンだ。

こう考えると、人の気持ちって、他者とのコミュニケーションで相対的に理解されるものなのかもしれない。そして、この映画ではそれがないから、自然と主人公の気持ちを想像したくなってしまうんだと思う。

Blu-rayの特典映像を観たら、この点について、心情を表すには独白をいれるしかないけどそうするとずっと独白する映画になってしまうから難しかった、みたいな事が説明されていた。やっぱりそうだよね!

原題は《The Martian》で、火星の人と訳されるのだそうだが、日本には馴染みがないということでオデッセイになったそうな。オデッセイってそもそもどんな意味なんだろう?車にもあるけど、と思って調べたら、長い冒険旅行という意味らしい。オデッセウスの冒険譚から来ているようだ。

あと、漢字+ひらがなの邦題映画はコケるというお約束もあるとか。たしかに、火星の人じゃ、あの毒舌ポジティブ主人公には堅すぎる。

他に思い付く漢字+ひらがなの映画…

戦火の馬、しか思い付かない…。

「の」がつくシリーズだと、戦場のピアニストとか、アラビアのロレンスとか、オズの魔法使いとか、色々あるけど、みんなカタカナもまじるんだなー。もう少し考えてみよう。

踊る大紐育は?…古すぎるか。

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