映画を選べない幸せ

仕事柄、毎日のスケジュールがまちまちなので、家を出るのが夕方近かったりする。

きょうもそんな日だった。お昼を食べて、一息ついたらだだだっと準備して15:00頃家をでる。

逆に、朝早く出て一回昼を食べに帰り、夜また出掛けるようなこともある。

で、そんな日に必ず観るのが、テレビ東京系列の午後のロードショーだ。昼を準備しながらテレビをつけて、お化粧をしながらも何となく筋を把握する。

今日はケイト・ブランシェット主演の「ギフト」だった。ケイト・ブランシェットにみとれていたら髭もじゃの帽子男が出てきて、なーんかキアヌ・リーブスみたいな出で立ちだなーと思っていたらほんとにキアヌでちょっとびっくりした。

この口の大きい女性は誰だったかなあと思ってあとで調べたら、ヒラリー・スワンクだった。同時に監督はスパイダーマンのサム・ライミだということもわかり、なるほど、だからあの新聞社所長役の人(J.K.シモンズという方らしい)が出てたのかも、と関係性まで推理してみた。


能動的に選んだ映画ではないが、色々気づくこともあるわけである。


最近はHuluやNetflixなどで、好きな時に好きなだけ映画を観られる。だから地上波の映画放映は視聴率の取れる王道ジブリかディズニー、最新作が映画館公開予定のシリーズ物に限られていく。もちろんラピュタもアナ雪も大好きだから観てはいるけれど。

ただ、そうすると、興味のない映画に触れる機会が殆どなくなってしまうのだ。


小さい頃は週末のゴールデンタイムの映画を楽しみにしていた。知らなくても多少つまらなくても、とにかく観ていた。

寅さんも酔拳もシュワちゃんも、多分今アマゾンプライムで映画を観るとしても、自分では選ばないと思う(この3つは思い付いただけで特に意味はないけど)。選べなかったからこそ出会うことが出来た名作に、私はとても感謝している。

というわけで、午後のロードショーは「選べない映画」を観る貴重な時間なのだ。どうやら今週はキアヌ・リーブス特集だったようで、明日はジョン・ウィックらしい。これもあまり興味はないけれど、薄汚れたキアヌでも観てみようかな。


ただ一つ残念なのが、午後のロードショーって13:30からとスタートが意外と遅いので、終わる前に家を出る時間になってしまうのである。今日みたいなスリラー、サスペンスあたりだとどんでん返しの起こりそうな雰囲気だけ察知しながらテレビを消すしかないので、非常に後ろ髪をひかれる思いである。でも、悔しいのでネットで結末を調べたりはしない。半端な映画の知識だけが増えていく日々である。

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