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独自ブレンドの自家製肥料

 2017年の法人化に至るまで、農協職員さんの協力を得つつ農繁期は農業、それ以外はアルバイトをしながらハウス農業のお手伝いなどを行っていました。

 昨今就農に注目が集まりつつある機運がありますが、業界では新規就農者の8割は脱落してしまうという厳しい現実があることも確かです。
新規参入後5年間の補助金を得られるなどの待遇もありますが、収益の40%は資材や材料費に充てる必要があり、参入5年以降は全て自身で賄う必要があります。

これまでこの業界で手探りながらも様々な取り組みに挑戦してきました。
業界の仕組み自体の課題も感じていますが、一つ一つの課題についてこれからも手探りで取り組み、挑戦を続けていきます。


 これまでの取り組みの一つに、独自ブレンドの自家製肥料の使用があります。私たちの身体の源である食料には、除草剤や農薬は「使わない」のがベスト。でも消費者意識と、生活のバランスは大切です。
さらに、消費者の皆様へ「いいもの」とはどんなものかという認識の広がりがとても重要だと思います。

 自家製肥料への取り組みは今の形にするまで、4〜5年の時間がかかりました。とうもろこしの糖度は上がり、着実に結果に結びついています。
オリジナルの自家製肥料は、有機肥料のため、野菜にゆっくりと長く成長を促します。また、化成肥料は即効性がありますが、土壌が痩せていってしまうという弊害もあります。

 野菜自身の成長速度に合わせて寄り添っていくことが大切です。野菜も人間と同じですね。



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