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なんだか街の中にキャンプ場ができているって話
最近、町中(?)にキャンプ場ができているらしい。
例えば「キャンプナノ越谷キャンプ場」
どうやら知人の家の近くらしく…
(以下の会話?はフィクションで、キャンプナノ越谷キャンプ場とは一切関係ありません)
A:実は、最近、家の近くにキャンプ場ができたんですよ。
B:え、キャンプ場が?ああいうのって山とか、田舎の方にできるんじゃないの。
A:悪かったね、田舎なんだよ、うちの辺りは。
で、ネットで調べたら、何かカヌーとか作ってるみたいなんだよね。
B:カヌーを作るキャンプって何?
そういうのって無人島から脱出したりするときに作るんじゃないの。
近所という割にハードなキャンプ場だな。
A:まあ、うちは田舎だからね。あと川はあるし、レイクタウンも近いっちゃ近い。
B:レイクタウンってカヌー乗るとこじゃないと思うんだけどな。
A:でね、見に行ったわけ。
徒歩3分位で看板があって、本当にあるんだーってなって。
B: 3分って、大分近いな。
作ってるときに気づけよってくらい、近いな。
A:そしたら、囲いができていて、外から中が見えないの。
B:まあ、丸見えじゃまずいよね。
A:でも車ごと入れるみたい。
だから車から電気取ったりもできるんだよ。
B:便利なもんだね。
A:テレビみたりとか、ゲームとかもできちゃう。
B:キャンプ場って、そういうことするとこでしたっけ?
A:たき火もちゃんとできるよ。
B:そうそう、そういうのが欲しいね。
そうか、気軽に行けるのはいいのかもね。
A:じゃあ、ちょっと私の車で行ってみましょうか。
B:いいんですか。
お願いします。
ブーン
A:はい、つきました。
B:本当に近いな。
A:はい、降りて降りて。
B:あー、いいところじゃないですか。
じゃあ早速、テントでも立てますか。
A:無いです。
B:え?
A:無いです。
いらないでしょ。
B:いや、キャンプだと、テント張って、寝袋で寝たりするんじゃないの。
A:車中泊です。
B:え?まさかの?
A:椅子倒せば、フルフラットになるんで。
B:いや、快適だけど、なんか…
A:何なら、3分歩けばベッドでも寝れるけど。
B:いやいや、それお宅の、家のベッドでしょ。
もうキャンプじゃないでしょ、ただの駐車場でしょ。
A:そう?テント欲しい?
B:欲しい。テント立てたい。
A:しょうがないな、ちょっと家からとってくるわ。
B:近いからな、車でなくてもいいくらい。
A:はーい持ってきたよー。
B:ありがとう。
早速組み立てようか。
A:あっ、ペグが足りない。
説明しよう、ペグとは、テントを立てる時に使用する杭の事である。
B:説明ありがとうございます。
ちょっと、借りれるか聞いてみようか。
もしくはその辺の枝をうまいこと使うとか。
A:いや、家にあるはずなんで、ちょっと探してきます。
B:おい、だから、キャンプ感が無いって….
行っちゃったよ…ったく、もう。
A:はい、持ってきましたよ。
B:早いな、戻ってくるのが。
後は、そのペグを打ち込めば完成…って、なんかでかくない、このテント?
A:8人用です。
B:大家族か。
A:なんかあった時に、うちとお宅の家族が全員入れるようにね。
B:なんかすみません。痛み入ります。
A:さて、ごはんにしましょうか。
B:あれ、食材無くないですか。
A:家でカミさんが作ってくれてるのを持ってきます。
B:いや、待て待て。
飯作るのはキャンプの醍醐味じゃないの?
A:え?
B:キャンプで、たき火とかで、なんか焼いたりするんじゃないの?
A:いや、火加減とか難しいし、家の方が道具もあってやり易いし。
なんたって、うちのカミさんの料理おいしいよ。
B:いやいや、キャンプだから、雰囲気、雰囲気大事でしょ。
鉄板で肉とか焼きたくない?
バーベキューとか。
A:なんだよ、うちのカミさんの料理、否定するなよ。
B:そこは否定してないよ。
あんたのすぐ家に帰って何とかしようとする思考を否定してるんだよ。
A:なんだと、お前、なめるなよ。
B:え、何、急に。
怒った?ごめん…
A:キャンプを、たき火を、火をなめるなよってい ってんの。
B:ああ、火の話ね。危ないからね。
A:火をつけるのは大変なんだよ。
こうやってぐりぐりして、火種作って。
B:ライターとか、マッチとかじゃないの。
急にそんなにこだわり始めるの。
A:まあ、これもあるけどな。
B:あ、ファイアースターターね。
こすって火花を出して火をつけるやつ。
これはキャンプ感あるね、やってみたかったのよ。
A:ここを押すと、先から火が出る。
B:黒くて長いライターだな!
紛らわしいな。
A:あと、家のコンロで薪に火をつけて持ってくるという手もある。
B:聖火ランナーか。
もういいよ、それでつけよ。
カチカチ
B:よし、着いたな。
A:一度つけた火は消して絶やすなよ。
B:なにそれ。なんかこだわりなのか。
A:ライターのガスが切れた。
B:もっと先に確認しておこうね、そういうのね。
家近くなかったらアウトの可能性あるよ。
A:さて、網を置いて、肉を焼いて…。
B:いいですね。
おなかすいてきたな。
A:キンキンのビールもあるよ。
B:準備良いねぇ、どこにあるの?
A:家の冷蔵庫。
B:なんかそんな気がしたんだよな。
川で冷やしたりとかじゃないんだ。
クーラーボックスに氷と入れとくとか。
A:近いからいってみようって、急に決まったんで。
B:なんか、私が悪いみたいね。
A:じゃあ、飲まないのね。
B:いや、飲むよ。取ってきますよ。
A:あ、肉もついでに持ってきて。
B:ちゃんと持ってきたの、鉄板だけじゃん。
はいはい、分かりましたよ、まったく。
あ、奥さん、ご無沙汰してます。
お元気でした?
あはは、それは良かった。
すみませんね、今日は、旦那さん外連れ出しちゃって。
え、近いから、そんな気しない。
もっと遠くに行ってもよかった?
いやいや、全然準備してなかったんで、近くでよかったです。
すみません、また何か取りに来るかもしれないんで。
ええ、ええ、じゃ、これで…
久々に奥さんにあって、めちゃめちゃ気を使われたわ。
やりづらいわー。
A:ちゃんと準備しとかないからだろ。
B:そっちもだろ。近いからって油断しすぎ。
A:ま、お疲れってことで。
かんぱーい
B:カンパーイ。
ゴキュゴキュ
あー、うまい。
いいね、外で飲むビール、最高だね。
A:今日、風呂はどうする?
B:え、そんなのあるの?
ドラム缶風呂ってやつ?
A:いや、家の風呂だけど。
あ、家ならテレビも見られるし、ファミコンもできるよ。
B:いい加減にしなさい。
A、B:ありがとうございましたー。
というわけで、越谷にキャンプ場ができたらしい、というお話でした。
本当のキャンプ場は、手ぶらで、本当に気軽に行けるところらしいです。機会があれば行ってみたい…。うちからはちょっとあるけど。
ちなみに秋葉原と御徒町の間にもキャンプ練習場ができてました。
焚火はできないみたいだけど、バーベキューとかできるみたい。他にもあるかもしれないし、これから増えていくのかもしれない。
自然に行くのもいいけど、手軽に行けるのもいい。キャンプ、行ってみたい。
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