『ラブライブ! スーパースター!!』2話を語る。

うぃっすうぃっすうぃっす、蕩です。
ついにOP,EDが解禁されました…大興奮。

OPの歌い出し直後でいつも通り｢Aメロ入りそう｣って予想した瞬間に、最強のリフでダンスパートから入るのは反則だろって思いました。ありがとうございます。
EDは虹ヶ咲の河村監督が絵コンテ演出で絶品、FIX(固定)で日常を切り取るようキャラ芝居を魅力的に描いてたのが印象的で優勝してました。ありがとうございます。

さてさて、今回は2話の感想。
普段通りの"内容に沿って順番通り"という構成から少し変えて、"本筋の素晴らしさ~今回の注目ポイント"のように進めていくので把握の方をお願いします。
最後まで読んで頂けると嬉しいです。よろしく！！

｢スクールアイドル禁止!?｣

絵コンテ：京極尚彦
演出：遠藤広隆
脚本：花田十輝
総作画監督：斎藤敦史,佐野恵一
作画監督：市原圭子,尾尻達矢

『ラブライブ!シリーズ』を視聴した方は何となく察したのではないでしょうか、初代の"ほのクロール"で開幕。

こうゆうサービス精神って良いですよね。
知らない方にとっても印象に残りやすいかつ躍動感あってポジティブなイメージを抱く芝居ですし、前回で苦悩を乗り越えた気持ちを表現したままの状態で"2話を始める"のは、この後の展開をワクワクさせてくれる。

カフェオレ焼きリンゴ〜♪大好きさっルルルル〜♪
トマトも食べたい〜♪ハンバーグもいい〜♪

この歌めちゃくちゃ良いですよね！！
かのんちゃんの歌声の"伸び"がたまらない。
ご満悦で食いしん坊なだけの歌なのに癒されるのは、やっぱり"素晴らしい歌声"だからなのかもしれません。
私もハンバーグが食べたくなってきました。

さてさて、お約束の生徒会長が"スクールアイドルを許さない"って展開になりましたね。通常運転です。

家はどこですか？(可可ちゃん)

ここです…。(かのんちゃん)

そうでした。(可可ちゃん)

この会話で笑った人は素直に挙手してほしい。
ということで、可可ちゃんとスクールアイドルすることを認められるよう生徒会長と格闘する決意表明。

でも2人だけって頼りない。
誰か心強い味方がいたら安心できるのに。

千砂都ちゃん登場です！かわいい！丸い！
近い距離感で話せばいいのに、わざわざ"長回し"で"離れて"会話を続けられちゃう部分に2人の絶対的な親密度を感じられるんじゃないかなって思うんですよね。

プライベートエリアに侵入して平気な描写も深い関係性を示す指標になりますが、一方で離れてるのに会話を続けるというのは｢大丈夫だろう,聞こえてるだろう｣ってラフな信頼関係を表現してるんじゃないかなって。

千砂都ちゃんはダンスが得意なので、体力作り~ダンスの練習に加えて"振り付け"まで手伝ってくれる心強い味方になること間違いないです。安心しました。

千砂都ちゃんの猛特訓を2人が一生懸命に耐えていく展開でしたが、スクールアイドルを認められる条件をクリアするために"自分たちの楽曲"が必要になってくる。

可可ちゃんの素敵な歌詞については後で触れますが、かのんちゃんは｢あきらめないキモチ｣という言葉に胸を打たれて"作曲"を始めます。役割が明確になりましたね。

この｢Track 1 / no name｣って曖昧な表記が、いずれ固有の表記を持つ"ドラマ"に泣いてしまいそうです。

"ハンバーグ"が伏線になってました。衝撃です。
家族関係は冗談を話せるくらい良好なことは伺えていましたが、冒頭で歌ってた意味不明な癒しソングから汲み取って"ハンバーグ,トマト"を夜ご飯に用意してあげる母親の優しさを伝えてくるのが良いですよね。

でも、かのんちゃんは大好物を食べることを放置してしまうくらい"作曲"に没頭しているのも激アツです。
｢人前で歌うことができない｣｢音楽科に対する劣等感｣を抱え続けていたはずが、夢中になれることを見つけられたことで"家族にとっても,かのんちゃんにとっても"良い方向に転がり出したことを示唆しているみたい。

冒頭で軽くギターを弾いてる→(1枚目)
作曲に没頭してギターを弾いてる→(2,3枚目) 
完成した瞬間→(4枚目)

対比になっているのが素敵でしたね。
1枚目(明るい)→2枚目(暗い)で単純に時間経過を伝えてくれていることはもちろん、ラフな髪型に"薄暗い"部屋ってシチュエーションが"何かに没頭している"といった印象を効果的に与えているんじゃないかなって。

また3枚目で"没頭(＝自分の世界)"を窓の中に閉じ込めるような描写→4枚目の"解放(＝達成感)"は窓を開くようにして心情変化を託しているようにも受け取れます。
条件のための"条件"をクリアしました。おめでとう！

音楽科の受験に失敗した時に
何もかも終わったって思った。
卒業式があって、春休みがあって、
高校の入学式があっても、
ずーっと終わったって思ってた。
このまま終わりが続くんだなって思ってた。

でも、やっと始まった。
次の私が始まった。

公式コメント欄で書いてる方もいましたが、｢次の私が始まった｣って言葉が全てを物語っていると思います。
"後向き"を受け止めるどころか"後向きな状態が続いてしまう"ことに諦めを覚えてた、でもついに"前向き"を取り入れて"前向きな私が始まった"。泣きました。

かのんちゃんが踏み出せた理由には、可可ちゃんが諦めなかった理由にはきっと"お互いの存在"があります。
だからこそ、その関係性を"釣り合ってるオブジェ"が夕焼けと一緒になってロマンチックに表現してくれているのではないでしょうか。青春が止まりません。

王道のラブライブ! 2話も面白かったです。

｢あきらめないキモチ｣

さて、今回は｢"スクールアイドル部"の設立に許可が出ない→目標達成したら認める｣という定番の展開でした。
難しい場面はなく、最後まで単純で定番に物語が進んでいくのに"面白い"や"納得する"のは何故でしょうか。

載せた3枚のGIF画像の順番は放送の通りです。
そう、"同じ構図"を使っているんですよね。
1,2枚目は比較的かのんちゃんが安定してランニングをしている一方で、衝撃的なレベルで運動が苦手だった可可ちゃんは並走するどころか後ろに下がって画面外に消えてしまいそうな勢い。ポンコツな状態が伺えます。

でも、不安が段々と自信に変わった終盤の3枚目。
可可ちゃんが真剣な表情で走っているどころか、カメラワークも加わって"かのんちゃんを追い越した"くらい余裕と体力を手に入れたことが一目瞭然です。
"下手(1,2枚目)→上手(3枚目)"の変化もでしょうか。

これも"同じような構図"です。
かのんちゃんは相変わらず安定した体力でパフォーマンスをすることが出来そう、良い表情でグッとくる。

可可ちゃんも1枚目は顎も上がって,目も瞑って,明らかに体力皆無で並走するどころか画面の奥に消え去ってしまいそうですが、2枚目は苦しくても頑張る,頑張れるくらいには成長してる気がするかなって。

同様に自信を持ち始めた終盤の3枚目。
お互いに"平気な表情で会話"が出来てます。
可可ちゃんだけが成長しているように見せて、かのんちゃんも練習の成果が出ていることがわかりますね。

"同じ構図,芝居"というのは一見手抜き(＝既視感)のように受け取られることもありますが、スクールアイドル部を設立するために地道な"反復練習(＝同じこと)"をしている様子を強調することにつながっているんじゃないかなって。

シンプルな展開なのに"納得する"のは何故って疑問を最初に書きましたが、もちろん設定やシチュエーションを含むのは前提で"反復(＝同じこと,繰り返し)"は努力をしている証拠として否定はできない,または頷くしかない気持ちを抱かせるモノとして、十分な材料になります。

そうです。ここで"可可ちゃんの歌詞"が大活躍。
前述の通り、かのんちゃんと可可ちゃんの2人は"反復練習(＝地道な練習を諦めない)"を達成しました。

だから可可ちゃんが｢あきらめないキモチ｣って歌詞を書いたことの説得力が倍増するんですよね。
かのんちゃんが｢あきらめないキモチ｣って歌詞に胸打たれるほど震えて、想ったままに作曲する展開へ進んでいくことにも"応援したい"と思ってしまう。素敵です。

おまけ、これも"同じシチュエーション"でした。
1枚目の時は、かのんちゃんと可可ちゃんが大会で1位を取るなんて絶対に無理って気持ちを濁しつつ、励ましてる雰囲気が表情や芝居から伺えます。

ただ、前述した"反復練習(＝同じ構図)"をする2人を鼓舞していく中で、千砂都ちゃんが｢本当に1位に目指せる｣って本気で思い始める心情変化や考え直した姿勢を"同じ場所"で見せていたのは、千砂都ちゃんが私たちの感情移入具合と重ねて代弁してくれていた証拠かもしれませんね。

"反復"や"同じ構図"を一貫させたことによる説得力。
これが皆さんの"面白い"や"納得する"理由の1つになっていたんじゃないかなって、そんな記事でした。

個人的な感想

すみれちゃん。アホそうで好きです。
鼻のクリームの量が多すぎるって、自分で乗せたことが丸見えで可愛いが渋滞どころか玉突き事故です。
この子は割と自己肯定的な面で暗い過去持ってるのが確実な気がします、自分と重ねてしまいそうで涙腺危機。
でも今回で｢千砂都ちゃん可愛い｣って気持ちが強くなったのも嘘つけないんですよね、2人推すのもアリ。
(千砂都ちゃんの声優さん、なこちゃんに惚れました)

今回は本筋を触れた後に、全体的なフィルムについて書くという前回とは異なった構成にしてみました。
OP,EDも語りたい気持ちは沢山ありますけど、毎クールの恒例記事で取り扱おうと思います。是非お待ちを。

3話を観れるのが遠くなってしまって辛いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
リプ,コメント,拡散の方もして頂けると嬉しいです。
あ、noteってログインしなくても｢♡(スキ)｣を押せるらしいことを知ったので…気が向いたらお願いします。

では、次回は3話/夏アニメOP,EDアニメーション○選のどちらかの記事で会いましょう！！