第二海堡
KingGnuの配信ライブを観た。
ライブ会場を探し当てたら視聴コードが送られてくる、レッドブル主催のシークレットライブだ。
まあどうにか場所を見つけ出し、配信を観ることができた。
彼らの歌も演奏もとにかく最高だった。ライブはいいな、KingGnuは素晴らしいな。
で、そのシークレットライブをやった場所が印象的だった。
東京湾に浮かぶ人工の要塞島で、第二海堡というのだそうだ。作られたのは明治〜大正時代らしいが、東京湾にこんなものがあるなんて知らなかった、ずっとあったはずのに。
私は無骨な建造物が結構好きだ。工場とか廃墟とかが。軍艦島を最初に知った時は胸がときめいた。
この第二海堡もいい。行ってみたい。
でもね、はっと、あることを思い出して、躊躇してしまう。虫の存在を考えてしまうのだ。
私はアウトドアが苦手だ。虫が苦手だから。
見ているとなんだかゆくなってきて、人間の手で簡単につぶせてしまえるくらい小さくてこわい。
ここまで大きさが違うもの同士は、互いに距離を置いた方がいいと思う。近づき過ぎると、だいたい不幸しか起こらないし。特に小さいほうにとっては。それなのに虫の奴ときたら、お構いなしに近寄ってくる。だからこわい。
何回か行ったことはあるので、アウトドアが気持ちいいことは知っている。だから東京湾に浮かぶ島も、行くことができたら、きっと気持ちいいだろう。でもやっぱり、虫の存在を思い浮かべて無理だと思ってしまう。
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