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呼びかけ方

昔から、少し困っていることがある。

それは、まったく知らない人に対して、自分に気づいてもらうための呼びかけ方のこと。

相手が若い人ならいいのだ。おねえさんとかおにいさんでいいし、失礼なことではないだろう。

しかし、年配の人、中年老年あたりの人に対しては難しい。

そこの人、とか、すみません、だと気づかれなかったりする。昔、実際気づかれなかったことがあって、それで考えるようになったのだ。

駅の階段で、前の人が落としたハンカチを拾って返したかったのだけど、すみませんだと振り向いてもらえなかった。少しお年を召した女性の方で、もしかしたら聞こえなかったのかもしれないけれど、いきなり身体に触れるのも躊躇するし。

そこのおばあさんともおばさんとも、どちらも失礼だと思うし、なんと呼びかけるのが正解なのかわからなかった。

それで仕方なく、そこのおかあさん、と呼んでしまった。隣にお孫さんらしき人がいたので苦肉の策だったのだが、これも失礼だったかなあ…と、未だに時々思い出す。もし相手が男性だったとしても、おじいさんもおじさんも失礼だろうし…

でもまあ、私は気にしいなのかもしれない。そんなこと、いつまでも覚えているのだから。

あ、もしかして一番いいのは、そこの青い服の人とか、特徴を言うことなのかも。ただ、咄嗟のことだと、敏捷さが問われそうだけど。




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