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関わる人を幸せにする、経営。-幸福な経営について考えてみる-

こんにちは。ギフト株式会社の中野です。


ギフトでは、長く愛され続ける会社づくりをご一緒するために企業ブランディングのお手伝いをしています。その中で、私はコーチング事業部責任者/CHO(Chief Happiness Officer)として、社内外の「幸せなチーム」について考えています。

私たちは、お客様と一緒にブランドストーリーを形にするブランディングを行っています。そして、形になったブランドストーリーを社内外へ浸透させるための企画を立案し、実施することで理念経営の実現をサポートしています。

理念経営を実現するために、重要な鍵となるのはブランドストーリー。すなわち、その企業にしかない思想や価値観でもある理念。似たサービスや商品を扱ったとしても、同業種であろうとも、理念はその会社だけの唯一無二の物語だからです。

このブランドストーリー(理念)が浸透しながら企業成長を続けることで、長く愛され続ける会社がつくられると私は考えています。

今日は、理念経営は関わる人、主に社員を幸せにできるのかについて、考えたことを書いていこうと思います。

変わらない思想でつながり、広げていく

まずはじめに、理念・理念経営とは何なのか。

◯理念経営
理念を経営の基軸として掲げ、経営判断をしたり事業を運営する経営手法のひとつです。ビジョナリー経営とも言われています。
◯理念
ことわり、つまり道理を意味する「理」と、思いや考えを意味する「念」の言葉から作られた熟語で、「物事や人のあるべきさまについての根本的な考え」を意味します。
理念はビジネスにおいてよく「企業の存在意義・価値はなにか」「大切にしたい思想はなにか」と言い換えられることもあります。

企業の根本的な考え(理念)を軸に経営判断を行う理念経営。
取り入れると感じられる効果は、大きく3つ考えられます。

・時代や環境、代表者が変化しても、変わらず受け継ぐことができる
・全員の認識を統一でき、コミュニケーションがスムーズになる
・理念という道しるべができることで、自発的に仕事を進める社員が増える

人に依存をしない根本的で不変な考え方を判断軸におくことで、ブレずに前に進むことができます。

理念経営において何よりも重要なことは、企業と社員がしっかりと理念で繋がっていることです。社員一人ひとりが考え方に理解し、共感した上で、自分ごととして捉えて行動できる状態になる。その結果、企業成長につながる循環が生まれるのです。

この連鎖を生み出すことができれば、50年、100年つづく企業活動ができるのではないかと私たちは考え、理念経営実現のサポートを続けています。

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想いの共感でつながった人たちを、幸せにする経営

理念に共感した人たちが集まり、事業を成長できる状態をつくりたいと思う企業さまとお仕事を一緒にすることが多く、なかでも「理念で繋がってくれている仲間には幸せに働いて欲しい」と思う経営者の方は多いと感じています。

企業経営をする軸となる理念に共感し仲間となってくれたメンバーには、企業の考えに基づいて行動してくれるメンバーに対して、幸せに働ける環境をつくり還元していきたい。と、一方的ではなく双方が良い状態でいられる関係性を願っているのが伝わります。そんな経営者の方とお話をすると、毎回「企業で働くうえで幸せな状態」とは何かを考えさせられます。

幸せに働くということは、
個人の自由に、思うままに働くことが幸せな状態?
いいことばかり経験できる環境がある状態?

「幸せ=ポジティブな状態」をイメージしやすいのですが、そうではないと私は思います。もちろん、ポジティブな状態が続くことは嬉しいことなのですが。

幸福学などの学術からの視点や、日々お仕事を通じてお話をきく経験から、

ポジティブなものもネガティブなものも含めて幅広い感情を経験し、自身にとって「豊かな時間」だと感じられること

が幸せなことなのではないか、と思っています。

私が勉強をしていたなかで納得し、共感した一説をご紹介します。

「幸福を追い求めている限り、幸せになれないということだ。幸せになれるのは、幸せになりたいという思いを忘れている時だ。やりがいのある仕事に没頭してその瞬間を楽しんでいる時、高い目標を目指して努力している時、助けを必要としている人のために働いている時、私たちは最高の幸せを感じることができる。」(参照:ハーバード・ビジネス・レビュー編集部 幸福学 ダイヤモンド社)

この一説を読んだあと、私自身の人生を振り返ってみた時に、幸せで豊かだったときは熱中している時だったなと思います。

社員が幸せに働ける状況をつくるためには、豊かさを感じながら仕事に没頭できる状態をつくる仕組みと環境づくりが必要なのです。

その環境づくりの土台は、理念経営を行うことでつくられると考えています。なぜかというと、マイナスな影響を与える要因が軽減される環境づくりができるからです。

・時代や環境、代表者が変化しても、変わらず受け継ぐことができる
・全員の認識を統一でき、コミュニケーションがスムーズになる
・理念という道しるべができることで、自発的に仕事を進める社員が増える(先ほど紹介した理念経営を取り入れると感じられる効果)

例えば、時代や環境が変わることで判断軸が変更となった場合、社員は企業がどこへ向かうのかわからなくなり迷いが生じるようになります。また、認識統一がなされず、コミュニケーションのズレが多くなるとストレスを感じ仕事を没頭するのではなく、不満ややりがいの低下を感じやすくなってしまいます。

豊かさを感じながら仕事に没頭できるように。ブレずに前に進み企業成長ができる理念経営を行うことで、関わる人たちを幸せにする環境をつくっていくことができるんじゃないかと考えています。

今回は、理念経営は関わる人を幸せにするのかについての全体像を紹介しました。仕事をする上での豊かさとはなにか。働く意義を感じる状態はどのような状態か。など、深ぼった内容についてもまた今後紹介していきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

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