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価値を分解してみる

バリューを紐解いてみる


前回「バリューチェーン分析」は企業の健康診断みたいな
話をしましたが、今回はそもそもこの「バリュー」の何が
そんなに大事なのかをちょっとロジカルに考えてみます。

今回は業種に関係なく、全員が対象になると
思いますので参考にしてみて下さい。
#作業効率と収益の話です


バリューチェーン


まず”バリューチェーンが一体何たった
のかについておさらいしてみましょう。

前回の解説では「どんな連鎖で価値が流れるか」といった
言い方をしましたが、これは業務プロセスが多ければ多いほど
(プロセスを1つ超える度に)
”価値”が下がるという捉え方をしています。

mohamed HassanによるPixabayからの画像


一つ一つ丁寧に創り込んでいく事で仕事の質は上がりますが一方で
価値は下がるんです。時間はかければかけるほど手札であるリソース
(時間だったりお金だったり今の手持ちで使える資源)
を使います。これを使って「仕事を創る」という事は後々で回収
すべき”利益”という資源を先に「投資」している事になるからですね。

その「投資」にかけたリソースが多ければ多いほど
「回収」しなければならない枠も増えてしまいますので
「仕事としての価値」は下がるという事です。
#質は上がるのに価値は落ちる

ただこれはビジネスの立ち上げ期には必ず通る道で、特に個人で
それを成し遂げようと思いますとおいそれと避けては通れません。
何かを始めようとすると、頭から色んなものを構築していく必要が
ありますのでスタートは「時間の投資」というマイナスから始まります。

であれば、未来でこの損失を回収するために「質を落とさずに」
今のうちから省けるものを省いたビジネススタイルを
構築すべきだと”とらよし”は考えているのです。


未来のバリューを見直す


さて、”バリューチェーンの流れ”という表を見た時に
最初に構築、又は改善してくべきはピンクゾーンの
「人主体の支援活動」の方です。

こちらは使うアプリだったり顧客導線の引き込み方だったり
経営思想が主な内容になってきますので、最初に丁寧に
設計していかないと、後々の変更が結構大変になると思います。

極端な話、人を雇った後で
「あれ、実はこの人の役割想像以上に少ないな」
という事が判明したとしても、後になって変更しにくいですよね。
だからといってその人に対して”業務を後付け”してしまうと
対価も同時に上げないと不満が出てしまいます。

でも対価を上げると「お金」という経営資源が減ってしまうので
また仕事の価値は下がる事になってしまいます。
#分業の影響度

この「人主体の支援活動」を効率よく回す方法があるとすれば
”オートメーション”が一番有効になるように思います。
#作業の自動化

これは何も大げさな機械の話ではなくて、例えば手書きで入れていた
「名入れ作業」をスタンプに変更するだけでも自動化ですよね。
後はテンプレを使うとか、無料素材を使う等
「ゼロからの自作」⇒「素材を選択」に変更するだけでも
半分自動化されたようなものになります。
#小さな事からコツコツと


目的は利益を最大化させる事


こういった考え方を基にバリューチェーンの見直しや
構築を図っていくワケなんですが、ここで早まって
しまいがちなのが有償アプリの導入です。
#早まっちゃダメ絶対

UnsplashのCardMapr.nlによる写真


有償アプリは確かに「作業効率」を上げ、時短になるので
”時間リソース”の損失は少なくて済みます。ただ、一方で
「お金」がかかるので”お金リソース”の損失は拡大します。
これはどちらが大事かという話ではなくて、作業時間を
1時間減らすのに自身の時給単価分を支払ってしまっていては
「何も変わってない」という事です。
#ただ時間がお金に変換されただけで損失は同じ

これは何も1つのアプリやソフトではありません。
個人で商売を始めるにあたっては、様々な商材を活用しますので
その数だけ様々な有償ツールが存在します。これらが一回買い切り
スタイルであれば、そこにかけたお金リソース分の価値は
分割償却できるかもしれませんが、今やフリーミアムからの
サブスクリプションといった課金スタイルが主流になってきますので
お金をかけるのであれば慎重に選びましょう。
#写真やら動画編集やらWebページ制作やらメルマガやら

これらの有償ツールは、ある程度お金リソースで時間を
買えるようになった時に活用する方が価値は上がる
という判断をしているという事です。

なお、最初からお金リソースが潤沢にあり
”時間をお金で買える”方は自身でビジネスの立上げを狙う
よりも質の良いビジネスそのものを「買ってしまった」方が
後々のスピードは速いのではないかと考えています。


今回はここまで。

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