セロリのクートゥ

前回の「白菜のクートゥ」の続きです。

さて、とらさんの作り過ぎ問題、これは結構深刻でした。当時のとらさんは、自分自身も今以上にたくさん食べることができましたし、人にもたくさん食べて欲しい、お腹いっぱい食べてもらうのがおもてなしだ、という傾向が強かったと思います。

そこで、一計を案じました。題して「野菜祭り」

九州は久留米市の八百屋さん「産直や藏肆(くらし)」の鶴久さんにお願いして、選りすぐりのお野菜を段ボールに2箱送っていただきました。

その時のイチオシが沖縄産のセロリだったのです。もう素晴らしい香りが段ボールの中に閉じ込められずに、外まで漂っていました。

セロリ嫌いの八百屋さんが美味しい!とうなるセロリです。葉っぱまで見事なこのセロリを少しでも捨てるのが忍びなくて、できたのがグリーンが美しいクートゥでした。

このセロリを始め、様々な野菜がずらり調理テーブルに並びます。祭りの助っ人としてお願いした皆さんが次々刻んでくださった野菜を、とらさんがものすごい勢いで調理していきます。ちょっと残った根菜類も、助っ人軍団が残さずパコラ(天ぷら)にして下さいました。

そうして出来上がったベジプレート、驚くなかれ、総重量は2キロを軽く超えていました。

皆さんと一緒に試食テーブルについたとらさん、食べながらひとこと「無理だ、食べ切れない…」

それ以来、少しはわきまえてくれるようになった…ような気がします。あくまでも『当社比』ですが。

もちろんその日は、ご参加の皆様、持ち帰り容器を持参いただき、ご自宅でも楽しんでいただきました。適切な量、バランスの良い献立は重要ですね!

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