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「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法 リーダーの仮面

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はじめに
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こんにちは。伊藤 航です。
いつも本の紹介をご覧いただき、誠にありがとうございます。

本日は株式会社識学の代表取締役社長である安藤広大氏の『リーダーの仮面』をご紹介いたします。

優秀な人ほど犯す2つの「失敗」

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リーダーの失敗は、大きく分けて2つのパターンがあります。

ひとつは、細かく指導しなければと思い、「もっとこうすれば?」「じゃあこうしてみようか?」と、手取り足取り指導する人。

もうひとつは、「俺の背中を見て覚えろ」と言わんばかりに自分がプレーヤーを続け、部下についてこさせようとする人。

実は、どちらも最悪なパターンです。

前者は優しくていいリーダーに見えますが、メンバーが思考停止し、成長しません。後者も、できるリーダーのように見えますが、実はリーダーとしての責任を放棄し、役割を果たしていません。

私は、1900社以上の会社を見てきましたが、プレーヤーとして優秀な人ほど、このどちらかのパターンに陥りがちです。

部下やスタッフを持つと、これまでの仕事の延長ではなくなり、「まったく別次元の能力」が必要になるのです。

それが、「マネジメント能力」です。

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曖昧な言動を「数字」に置き換える

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これは、あるメンテナンス会社の課長の話です。

社会人2年目の部下が、伸び悩んでいました。アドバイスをしてやり方を改善しようとしても、あれこれと言い訳をされて、逃げられることが多かったそうです。

「先週は全然ダメで、受注が取れませんでした。ほとんどのお客さんが、コロナの影響で業績が悪化していて、『いまは見送りたい』と言っています」

このような報告が上がってきたときに、以前は次のように評価していたそうです。

「そうか。いまはコロナだから仕方ないな。次はもっと頑張れよ」

これでは、何も改善されません。
そこで、部下の報告をちゃんと聞きつつ、その中から「事実」だけを拾うようにしたのです。

『ほとんど』と言ったけれど、それは何件中の何件の人が言っていますか?

そうやって事実を確認してみると、お客さん全員が、コロナを理由にしているわけではないことに気づきました。

淡々と事実を拾っていくと、部下は次第に自分の責任を自覚していきました。そうして、指摘した点に対して改善行動が見られるようになっていったそうです。

このように、言い訳に逃げて現状を変えようとしない部下には、ちゃんと詰めていく必要があります。

「詰める」と言うと誤解されてしまいますが、あくまで淡々と事実を確認していくだけです。

「ダメじゃないか」「何やっているんだ」とキツく追い詰めるわけではありません。

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リーダーが「先頭」を走ってはいけない

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「渡り鳥の群れ」を見たことはあるでしょうか。

いちばん速く飛ぶ鳥が先頭になって、それにみんながついていっている。そんな姿です。

ここで重要なのは、「先頭の鳥がリーダーではない」ということです。リーダーは、さらに上から全体を見渡し、指揮する立場にいます。先頭の鳥は、部下の中のトッププレーヤーです。

そして、先頭の鳥が速くなれば、群れ全体のペースも速くなります。

競争している中で早く成長する部下が1人出てきたら、そこにチーム全体が引っ張られていく。これが理想のイメージです。

伸びる組織は、先頭のメンバーとの差がどんどん縮まっていき、全体が成長していきます。

伸びない組織では、リーダー自らが先頭の鳥となり、トッププレーヤーとしてチームを引っ張っていこうとします。

プレイングマネジャーの場合、リーダー自身も飛ぶ必要があるからです。

しかし、リーダーはトップになってはいけません。あくまでマネジャーとしての仕事を優先させるべきだからです。

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おわりに
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 今回ご紹介した本書の要点をまとめると以下のようになります。

❶ 優秀な人ほど犯す2つの「失敗」
リーダーの失敗は、大きく分けて2つのパターンがあります。ひとつは、細かく指導しなければと思い、「もっとこうすれば?」「じゃあこうしてみようか?」と、手取り足取り指導する人。もうひとつは、「俺の背中を見て覚えろ」と言わんばかりに自分がプレーヤーを続け、部下についてこさせようとする人。
❷ 曖昧な言動を「数字」に置き換える
言い訳に逃げて現状を変えようとしない部下には、ちゃんと詰めていく必要があります。「詰める」と言うと誤解されてしまいますが、あくまで淡々と事実を確認していくだけです。「ダメじゃないか」「何やっているんだ」とキツく追い詰めるわけではありません。
❸ リーダーが「先頭」を走ってはいけない
伸びる組織は、先頭のメンバーとの差がどんどん縮まっていき、全体が成長していきます。伸びない組織では、リーダー自らが先頭の鳥となり、トッププレーヤーとしてチームを引っ張っていこうとします。

※上記文章はダイヤモンド社の『 リーダーの仮面 』より一部抜粋しています。



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