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雨に濡れたい

雨の日の独特な匂いが大好き
雨にぬれた土を踏むときのあの感覚
服に雨が吸い込み冷たい

歳を重ねるにつれ、だんだん雨に濡れる機会がなくなった
小学生の時は、雨の中ボールを蹴って
服を泥まみれにし、ジャリジャリとした土の味を感じた

懐かしいなと思いながら、雨に濡れてみる

雨に濡れて冷たい自分の服、肌に張り付いて体格を浮き彫りにする

それを認識して思い出したのは
昔読んだ、朝井リョウ先生の「正欲」という作品
水を性的に感じる主人公の話だ
本書を読み終えた後、世界、物質の捉え方の多様性を感じた

雨を見て何を思うか、
傘さすのが面倒で鬱陶しいと思う人
私のように雨が好きな人
「正欲」の主人公のように雨で流れる水を性的に思う人
または、稀な水アレルギーで雨を天敵と思う人

一つの雨という現象にたくさんの視点を考える

このまま雨音を聞きながら知らぬ間に眠りに落ちていたい

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